先月22日から絶賛開催中の第106回全国高等学校野球選手権沖縄大会(以下夏の沖縄大会)も、20日の準決勝と21日の決勝の3試合を残すのみとなりました。今回はベスト4に進出したチームの格付けと、準決勝の展望をブログ主なりに言及します。
まず格付けですが、ブログ主が観戦した限りでは①エナジック、②KBC、③ウェルネス、④興南になります。順を追って説明すると、1位のエナジックは走攻守にスキがなく、3回戦で沖尚に完勝したことでチームのレベルがワンランクアップした感があることと、2位のKBCと3位のウェルネスはバッテリーのレベルが高く、夏のチームらしく打ち勝つこともできる強いチームです。ただしKBCは対戦相手のレベルがウェルネスよりも上なので格上と判断しました。
公式戦での実績ナンバー1の興南が格付け最下位は意外に思われるかもしれませんが、今大会はとにかく点が入らない、抜群の投手力で相手打線を “塩漬け” にして勝ち進む夏のチームらしくない戦い方を展開しているからです。そして4チームのなかで攻守に細かいミスが一番多いのが実は興南なのです。
それらを踏まえて20日の準決勝の展望をブログ主が調子に乗って語ります。
第一試合 エナジックvsウェルネス
この試合はウェルネスの打線がエナジックの分厚いディフェンスを破れるかどうかが最大のポイントです。ブログ主も現地観戦して認識を改めざるを得なかったのですが、エナジックの最大のストロングポイントは「鉄壁の守備力」であり、今大会で攻守に躍動しているイーマン琉海二塁手(2年)の存在です。
つまり、ウェルネスが勝利するには、投手陣がイーマン君を封じ込め、なおかつ打線がエナジックの守備を破る必要がありますが、正直ハードルが高い条件なので、エナジックが勝利する可能性が高い対戦カードになります。
ただしウェルネスは、秋の大会で沖尚に大敗したときとは見違えるほど強いチームに変貌しています。ポテンシャルが高く魅力的なチームではありますが、あと1試合を挟んでエナジックと対戦が見たかったというのがブログ主の本音です。
第二試合 興南vsKBC
「夏の大会公立の強豪絶対倒すマン」のKBCが今年も “私学2強のカベ” に挑む展開です。ただし対戦相手の興南の投手力がラスボス級※なので、崎濱 – 花城の2年生バッテリーの出来が最大のポイントになります。もう一つの注目は興南の先発投手で、左の田崎君か、それともベスト8の知念との試合で好投した右の金城君なのかが判断しづらいのですが、ただしどちらが先発しても投手戦になる可能性が極めて高いです。
※KBCは2年前の準決勝で生盛亜勇太投手(興南)、去年はベスト8で東恩納蒼投手(沖尚)と対戦しており、もしも田崎颯士君が先発したら、3年連続ラスボスと対戦というスペシャルハードモードになります。
個人的にはKBCの勝利を予想していますが(というか勝たせてあげたい)、攻守に細かなミスが目立つ興南がどこまで修正してくるか、この点にも注目しつつ現地観戦する予定です。
いかがでしょうか。ざっと準決勝の見どころを書き綴りましたが、明日は高校球児たちの素晴らしい試合が見れることを確信しつつ、今回の記事を終えます。