公同会運動の顛末 頑固党とオールおきなわ その2

現代社会において国際社会における日本の立場は何かを考えると、ズバリ「冷戦に於ける戦勝国*」になります。かつての東西冷戦時には「第二次世界大戦時の敗戦国」の立場でした。1991年(平成3)のソビエト連邦の崩壊によって日本は著しく国際的な立場を変えたのですが、実はオールおきなわの人たちはこの点を絶対に認めようとはしません。

*東西冷戦が西側の勝利で終わったのはヨーロッパの話で、東アジアでは継続中です。ただしこの記事では東アジアでもやがては西側の勝利で冷戦が終わることを前提に論理を展開します。 

彼等にとっては「ソビエトの崩壊は認めても、東西冷戦において西側の勝利に日本が大きく貢献した」ことを認めることは絶望的に不可能です。その事実を認めると、これまでのアメリカや自民党の政策が正しいことを認めざるを得なくなるからでつまり彼らにとっての基地反対運動の根拠が崩れてしまうのです。

平成生まれの世代は、日本が冷戦の勝利国であることは自明の理で、それ故に第二次世界大戦の敗戦国民として振る舞う人たちを嫌います。嫌韓・嫌中感情も、中韓(あるいは朝鮮)の人たちが未だに第二次世界大戦の戦勝国民であり、日本人を敗戦国民として看做していることへの反感がベースになっています。

オールおきなわの人たちにとっての一番の悪夢は何か?それは中国共産党と朝鮮労働党が崩壊することです。その時点で日本国は国際社会における冷戦の戦勝国としての地位を確固たるものにし、沖縄からの米軍基地撤退が現実のものになるのですが、面白いことに彼らがその日が来ることをおぞましいと思っているのです。

戦後社会はアメリカ軍の軍事の傘のもと、歴代の自民党政権によって作り上げられたものでしょう。旧革新勢力にとっては嫌いなものに依存して生活している状態なのです。ただでさえ不愉快な上に、日本が冷戦の戦勝国であることを認めるとそれこそ自我の崩壊を起こしかねません。

だから彼らは中国と韓国、そして北朝鮮が大好きなのです。日本人を敗戦国民として取り扱う彼等と、オールおきなわの相性は抜群ですが、ただし本当に中韓や北朝鮮が好きなわけではありません。中国共産党がどれだけ腐敗・堕落しようが、中国大陸が環境汚染されようが、北朝鮮の人民がどれだけ困窮しようが関係ありません。とにかく崩壊してほしくない、ただその一点だけなのです。

自分たちのプライドを保持するために、特定アジア3国と連帯しようと考えている下劣な性根の持ち主とも言えますが、そんな連中はハッキリ言って役立たずです。中国、韓国、北朝鮮の人たちに声を大にして言いたいことは、以下参照。

「そんな連中は利用できるだけ利用して不要になったら遠慮なくポイ捨てしてください。その方あなた方のためになります」。(続く)

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