【2024年】りうきうの逸材 – 崎濱海翔(KBC2年)

当運営ブログの中でもマニアック度が高い “りうきうの逸材” シリーズの第二弾ですが、今回は現場観戦したブログ主の度肝を抜いたKBCの2年生左腕、崎濱海翔(さきはま・かいと)投手を紹介します。

朝日新聞社が発行しているパンフレットによると、崎濱君は身長170㌢、体重65㌔で大柄な体格ではありません。実際に現地で見た印象は小柄かつ細身の印象がありましたが、秋春ベスト8の沖縄水産相手に堂々たるピッチングを披露しました。

初戦屈指の好カードのKBCvs沖縄水産は予想に反してKBCの完勝(7回コールド、7-0)でしたが、勝利の立役者が崎濱君の投球です。まずは1回裏ワンアウト1・3塁の場面で沖水の4番打者を三振に取るシーンを紹介します。

この場面で沖水のバッターは初球スクイズを仕掛けて揺さぶってきますが、崎濱君は動じることなく、バッターを三振に打ち取ります。ブログ主が感心したのが、2球目に緩い変化球を投げて相手の様子も見定め、3球目に内角ストレートを投げ込み有利な状況を作った点です。こうなるととバッテリーが断然有利になりますので、あとは外角に抜いた変化球を投げて注文通りの三振を奪います。

夏の大会初戦、初回1・3塁のピンチの中、教科書通りの配球で相手打者を打ち取ったKBCのバッテリーにはすごいという言葉しか出ません。

続く5番打者も内野ゴロに打ち取り、初回のピンチを切り抜けますが、その動画も紹介します。

この試合で、崎濱君は最速135㌔を計測、おそらく来年は140㌔を超えてくると思われます。ただし、高校生左腕は、スピードアップがために身体を大きくするとバランスを崩して制球が乱れてしまう恐れがあるため、個人的には球速アップにこだわりすぎる必要はないと考えてます。現時点の彼の課題は①カウントを稼ぐ変化球の精度、②左打者に対する投球、③バッティングです。現時点でも完成度は高いのですが、もしも①と②をクリアすると、彼には高卒プロの道が見えてくる、そのレベルの逸材と言っても過言ではありません。

KBCは7月13日の3回戦で優勝候補の宜野座を破った具志川商業と対戦します。この試合で崎濱君は先発が予想されますが、具志川商業相手にどのようなピッチングをするのか、そしてロマンプラス完成度も高い彼が、来年どのぐらい成長するか、じっくり見守っていきたいと決意したブログ主であります。

第三回は、1回戦で138㌔を計測し、琉球新報スポーツ欄にも記事が掲載された、首里東高校の玉寄暉東投手(首里東)を紹介します。

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