【2024年】りうきうの逸材 – 比嘉嗣逞(コザ高校3年)

令和06年(2024)高校野球、夏の沖縄大会に絡んで、今年は試しにブログ主の目についた高校球児を取上げようと思いつつ、現地観戦しつつ、動画を撮影してきました。個人的にYouTubeチャンネル登録している「野球探偵(やきゅたん)」に触発されての企画ですが、記念すべき第一回はコザ高校の比嘉嗣逞投手(3年)を取上げます。

朝日新聞沖縄朝日会が発行している「第106回全国高校野球選手権沖縄大会」のパンフレットによると、比嘉くんは北中城中出身で、身長181㌢、体重75㌔の立派な体格、なお去年のパンフレットを参照すると、背番号10で180㌢/70㌔とありましたので、1年で5キロ近く増量したことになります。

ブログ主は去年の沖尚vsコザの試合を現地観戦しましたが、比嘉君のことは正直覚えていなかったです。だがしかし、6月30日の浦添との公式戦での投球にはビックリさせられました。そしてロマン系左腕が大好きなブログ主は彼のことを一目で気に入りました。

この試合、3回裏までに3-1とリードしていたコザが、4回表にヒットと送りバント処理における送球エラーで1点追加され、なおノーアウト3塁のピンチを招きます。ここで迎えるバッターは4番(松田・2年)ですが、その際の投球を紹介します。

※6球目(バックネットにファールを打ったシーン)で139㌔を計測しています。

この大ピンチの際、彼は4番に対して力づくで抑え込みにかかり、ぼてぼての内野ゴロで切り抜けます。彼の一番の持ち味は、この強気であり、まさに投手向けの性格をしているなと感心しました。※2年生ごときに打たれてたまるかとの気合も感じましたが、この気持ちは投手として重要な要素。

平均球速は、大雑把にみて131~132㌔、ストレートのばらつきは少ないも、終盤になると球速は落ちる傾向があります。ただし動画でもお分かりのとおり(本人にとって現時点では)最適のバランスで投球している感があり、最終回に入っても球威は衰えなかったです。

個人的に気になったのが、もしかすると左打者を苦手にしているのでは…との点です。左投手は案外左打者を苦手にしているケースがあり、高校時代の宮城大弥くんも(右打者に比べると)左打者はやや苦手にしている傾向ありました。その理由は左打者のインコースに直球を投げ込めないからです(抜けると打者に当ててしまう)。次に紹介する動画でも浦添高校の2番左バッター君に甘い球をスコーンと打たれてしまいましたが、高校レベルで左打者に腕を振ってストレートを投げ込める左投手は滅多にいないので、現時点ではあまり気にする必要ないかもしれません。

いかがでしょうか。残念ながらコザ高校は2回戦で負けてしまいましたが、ロマンの塊でもある比嘉投手は是非野球を続けていただき、ブログ主を始め県民があっと驚くような左腕に成長してくれたなと思いつつ、今回の記事を書いた次第であります。

次回は沖水を完封して高校野球ファンをアッといわせた崎濱投手(KBC・2年)を取上げます。

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