3月9日の石嶺市議の Facebook への投稿がきっかけで大炎上を起こした件について、最後にネット上でどのような批判、擁護の投稿が行われたかについて記述します。
批判については、3月12日のサンケイの記事あったように「思想信条は自由だが、自衛官を強姦魔扱いは許されない」の論調が多かったです。擁護の投稿は見つけるのが難しかったのですが、ブログ主が一番(というか桁外れに)惨いと思ったのは 3月12日にTwitter 上で投稿されたこの文章です。
Tezuka Sora @aibery – 3月12日
石嶺香織・宮古市議のFacebook発言は杞憂かもしれないし、杞憂でないかもしれないが、倫理的に責められる筋合いのものでは全くない。日本政府は沖縄戦のさなかに32軍が起こした沖縄県民虐殺・略奪事件についてなんら謝罪していない。
上記文章の突っ込みどころについて説明します。
つっこみその1 日本語がなっていない。しょうがないのでブログ主が現代語に翻訳しました。
「日本政府は沖縄戦のさなかに第32軍が起こした事件(沖縄県民虐殺・略奪など)について謝罪していません。それ故に旧日本陸軍の後継である現在の陸上自衛隊に対して石嶺市議のような発言を行うことは倫理的になんら責められる筋合いはありません。」
一応140文字以内に纏めましたが、この方が分かりやすく言いたいことが相手に伝わります。問題はこの投稿者、元東京大学の学生さん(中退)と聞きましたが、現在の東京大学は相手に対して分かり易く物事を伝えることができないような学生さんを輩出しているのでしょうか。真面目に勉学に励む学生さん、及び卒業された皆さんには大変申し訳ないコメントではありますが、上記のツイートを読んだ際にブログ主は本気で大学のレベルを疑ってしまったのです。
つっこみどころその2 「沖縄戦のさなかに32軍が起こした沖縄県民虐殺・略奪事件について」
この件は寡聞にして存じ上げませんので、ブログ主も調べてみます。ただし現時点でブログ主が確認した日本軍(第32軍ではないが)の住民虐殺事件は、新垣弓太郎氏の奥さんを日本兵が謝って射殺した一件だけです。32軍なんて具体的な記述もあるので、きっと伝聞以外にも沖縄県住民虐殺・略奪事件を投稿者は把握しているのでしょうか、もし知っているなら公開していただきたいです。
つっこみどころその3 旧日本軍の問題と、今回の石嶺市議の発言をリンクさせたこと。
「これはこれ、それはそれ」と区別して考えることができていません。旧日本軍が起こした(と主張する)事件と、今回の市議の発言は別件です。それぞれの問題に対しては分けて議論すべきなのです。ブログ主の現在の知的レベルでは一見異なる問題を敢えてリンクさせて「倫理的に責められる筋合いのものでは全くない」と断言することはできません。
彼のその他のツイートを読むと、いろいろ突っ込みたい気分になりますが、今回は石嶺市議の投稿に対するこのツイートについてだけの記述にします。この件に関してブログ主が思ったことは、
「こういう輩が沖縄問題を語って沖縄に乗り込んで、そして米軍基地反対運動に参加していることが現代沖縄の一番の問題ある」
ということです。悪く言えば「己の自己満足のために沖縄問題を食い物にしている輩」になり、それ以上それ以下の感想はありません。本当にどうにかならないか心を痛める毎日です。(終わり)