本土復帰の日のコメントを調べてみた

前日(5月15日)は我が沖縄県が本土復帰して45年の節目の年でした。ブログ主は突如世界的に爆発的に蔓延したウィルス(ランサムウェア)「Wanna Cryptor」の対策でPCのセキュリティチェックに忙殺されていましたので、本日(16日)改めて復帰の日に際しての沖縄県知事および各政党のコメントをチェックすることができました。

復帰の日のコメントは大まかにいってパターンが決まっています。テンプレ化していると言っても過言ではありませんが、

「沖縄が本土に復帰してよかった→だがしかし基地問題が云々」

の流れです。それでは沖縄県知事のコメントから紹介します。

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閑話 我々のご先祖は賢い外交をしてきたのか その8

先にフェイスブック上で、明治8年(1875)の松田と三司官との交渉をテンプレ形式でまとめて投稿しました。思った以上に出来がよかったので、一部訂正して当ブログ内でも掲載します。余談ですが大城立裕著「沖縄歴史散歩」のなかで、著者は琉球処分官として来琉した松田道之のことを絶賛していますが、ブログ主も同じ感想です。

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閑話 我々のご先祖は賢い外交をしてきたのか その7

我々のご先祖は賢い外交をしてきたのか?の連載が意外に長引いています。本来ならその5ぐらいで終わらすつもりでしたが、琉球藩時代の当局の対日外交が余りにも稚拙なため、予定を変更して(当時の対日交渉の)失敗の本質の考察を詳細な限り行います。

前回の記事で、明治8年の5月29日の明治政府の御達書に対する琉球藩当局の対応について、

・明治政府の全権委任で来琉した松田道之のメンツを潰していること。

・二枚舌を使ったこと

の2点を厳しく批判しました。実は琉球藩当局が明治政府から委任された松田を頭ごなしにして、直に政府に嘆願しようとしたのは訳があります。ブログ主は、「琉球見聞録」に記載された松田と三司官との間の論戦において、何となくではありますがその理由を垣間見ましたので紹介します。(旧漢字はブログ主で訂正すみ)

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2017年5月6日 とある Facebook の投稿に対して思うこと 続報

5月6日の石嶺香織市議のフェイスブックへの投稿→その投稿を見た支持団体の南西諸島ピースネットの関係者がファミリーマートに苦情を申し入れて自衛隊のDVDを撤去させた件の続編です。案の定5月9日のネット上では炎上していました。ブログ主もこの件で記事を配信したので結果的には炎上に一役かった形ですが、今回の問題点は

石嶺さんの投稿がキッカケで支持団体が動く→実際にDVDの撤去の流れ。

になったことで、彼女が政治家の発言の重みをまったく理解していないことを再表示したことです。しかも支持団体の南西諸島ピースネットが良かれとして行った抗議活動が結果的に石嶺さんを窮地に追い込んでしまいました。だからブログ主は前回の記事において南西諸島ピースネットの対応を「稚拙」と表現しました。その流れを把握した上で、5月11日の沖縄タイムスの記事全文を掲載しますのでご参照ください。

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閑話 我々のご先祖は賢い外交をしてきたのか その6

明治8年(1875)5月29日の太政大臣三条実美名義での通達への対応について、当時の琉球藩庁の対日交渉はそれこそ「おバカ」の見本なので、当ブログでは反面教師の教材として可能な限り詳細に説明します。理由は当時の対日交渉の実態について、現在の沖縄県民(および他府県人)は全くといって知らないからです。おそらく「明治政府が力で無理やり琉球藩を処分した。かわいそう」ぐらいの感覚しか持ち合わせていないと思われます。

先のFacebook への投稿者もおそらく同じかと思われます。明治8年から12年の廃藩置県に至るまでの琉球藩の当局の交渉を鑑みると、とても「だから我々の御先祖は賢く外交、友好で国を栄えさせる道を選んだのだから」なんて主張ができなくなります。廃藩置県(琉球処分)に関しての現在の沖縄の歴史認識では否定的な意見が多いのですが、ブログ主はあえて肯定的に捉えています。極言すれば「こんなおバカな連中を社会の表舞台から退場させた明治政府GJ!」になりましょうか。

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俺が調子に乗って第140回九州地区高等学校野球大会について語ってみよう その4

本日(4月26日)は本来であればベスト4の試合が行われる予定でしたが、22日の雨天順延の影響で日程が一日ずれてしまい、休養日に割り当てになりました。ブログ主の有給申請は22日から26日までですので、明日以降の準決勝と決勝は現地観戦できません。ただし前日(25日)までに観戦予定のチームは殆どチェックできましたので、個人的には満足の5日間になりました。(例外は東海大福岡)

今回は前日にコザしんきんスタジアムで行われた沖縄尚学vs秀岳館、および美来工科vs神村学園の観戦レビューを掲載します。

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俺が調子に乗って第140回九州地区高等学校野球大会について語ってみよう その3

今回は沖縄セルラースタジアムで行われた、秀岳館vs西日本短大付、美里工業vs熊本工業、美来工科vs文徳の3試合を観戦しました。正確には第一試合(秀岳館vs西日本短大付)は6回からの観戦でしたが、我が沖縄のチームは2勝を上げる活躍に、ブログ主は現地で大歓喜、そして以前に「冬の時代に入った沖縄の高校野球」なんて記事を書いたことをちょっと後悔した次第であります(汗)。

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俺が調子に乗って第140回九州地区高等学校野球大会について語ってみよう

平成29年4月22日から27日にかけて、沖縄県にて春季高校野球大会が開催されます。前回開催は平成21年(2009)で、約8年ぶりの待ちに待った地元沖縄での大会です。ブログ主は前回大会も興南高校の試合を中心に数試合観戦しました。そのときの成績と主な出場選手をざっと纏めてみましたのでご参照ください。

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思いつくままに~聖諭六言と国王尚泰の(士族に対する)訓諭

たしか先週の日曜日(4月16日)と記憶していますが、テレビで名護の小学校に於いて「聖諭六言」が道徳科目として利用されているとの特集が放映されていました。正確には名護親方こと程順則が清国から持ち帰った解説書(いわゆる六諭衍義)を利用しているのですが、では「聖諭六言」とはどのような内容か下記参照下さい。

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閑話 我々のご先祖は賢い外交をしてきたのか その4

前回までの記事において、15~16世紀における琉球の対日外交を検証して、Facebook 上の投稿にあるように「賢く外交、友好で国を栄えさせる道」を実行したかをチェックしました。結論は「軍事力の裏づけのない外交には限界がある」ことになりますが、では今度は舞台を19世紀に変えて、当時の琉球王府の当局者が幕末の動乱期にどのような外交を展開したかを考察します。

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