俺が調子に乗って沖縄の高校野球の歴史を語るシリーズ その6

ブログ主は今年の夏の選手権の沖縄代表は本命:沖縄尚学、対抗:糸満、ダークホース:美来工科と予想します。ここ数年は春の高校野球で好成績を残したチームが夏も勝ち進む傾向があります。例外は2013年の春のチャンピオンの北山高校が初戦で敗退したぐらいでしょうか。過去3年間の結果は以下記載。

2013年 優勝:沖縄尚学(センバツ初戦敗退,春の九州大会8強),準優勝:美里工業(春2回戦敗退),ベスト4:真和志(春準優勝),八重山(春3位)

2014年 優勝:沖縄尚学(センバツ8強,春の九州大会優勝),準優勝:糸満(春優勝、春の九州大会2回戦敗退)ベスト4:宜野座(春準優勝),浦添商業(春初戦敗退)

2015年 優勝:興南(春優勝,春の九州大会初戦敗退),準優勝:糸満(センバツ初戦敗退,春の九州大会4強),ベスト4:沖縄尚学(春ベスト4),宮古(春準優勝)

一部の例外チームはありますが、春の大会で好成績を残したチームが夏も勝ち上がる傾向があることがお分かりでしょう。今年も先例どおりに沖縄尚学、糸満、美来工科の3強から出場チームが出ると予想するのが妥当です。豊見城は春の準優勝チームですが、体力面と打撃がやや落ちるので、現時点では8強レベルのチームを考えています。

では秋の優勝チームである八重山と準優勝チームである興南は勝ち進むことができるのでしょうか?八重山高校に関してはチームを見たことがないので論評を控えますが、初戦対戦する八重山商工の伊志嶺監督が今大会で勇退するご意向が新聞でも大々的に報道されました。そうなると球場の空気は八重山商工一色になりますので、その空気に逆らって初戦を突破できるかが鍵でしょう。なお初戦を突破しても次が春のラスボスで離島のチームにはめっぽう強い糸満が相手です。今大会を勝ち進むのは厳しいと予想します。

準優勝の興南高校は今年の沖縄の高校球児で唯一の全国的な知名度を持つ比屋根正也君が秋の不調から立ち直ったかがカギです。秋の大会で初めて比屋根君を現場でみたのですが、2015年夏の甲子園で露呈した欠点が改善されていませんでした。欠点とは右打者に対するインコースのストレートはすばらしいのですが、それ以外のストレートの制球がややアバウトなことと、変化球でカウントを稼げないことです。

ハッキリ言うと右打者はインコースの見極めだけを気をつけて、左打者はベースよりに立って外よりの球に的を絞れば攻略可能です。右打者へのクロスファイヤーが決まらないときは全くダメで、秋の九州大会の海星戦のように一気に試合をぶち壊してしまう投手なのです。2015年の春には手がつけられないほど好調でしたが、だんだん調子の波を落として秋の九州大会では不調のどん底に陥ってしまいました。今年の夏はどこまで復調してるかが見ものです。

打線も秋の大会で見た限りでは全体的に力強さに欠ける印象でした。ただし1年生大会では準優勝していますでの、夏に向けて戦力は整えてきていると予想できます。序盤に対戦が予想される嘉手納高校との試合をクリアできるかがポイントになります(続く)。