琉球・沖縄の歴史の概要その3

少し話しそれましたが、最終的にPCユーザーは佐敷の小男である巴志くん*に落ち着きます。中山の系統を乗っ取って、北山くんと南山くんも駆逐することに成功します。PCを初期化(リカバリー)して1つのユーザーアカウントに再セットアップしたと考えてください。

*1406年(応永13)当時のユーザーアカウント。

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*1429年(正長2)当時のユーザーアカウント。

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*尚巴志(しょう・はし:1372~1439):現在の沖縄県南城市佐敷の豪族(佐敷按司)で1406年に中山国を乗っ取り、1416年に北山国を倒し、さらに1429年に南山国を倒して沖縄全土を統一します。琉球・沖縄の歴史上で最大の英雄といっても過言ではありません。

ここでの注意点は巴志くんは新しいOSを導入しなかったことです。従来のバージョン・エイソや察度くんの時代に導入された冊封のシステムをそのまま利用します。ただしバージョン・エイソは約150年前に導入されたためPCを利用するにはやや不都合な点も出てきます。

そこて巴志くんの系統(思紹王統)ではPCのクリーンアップを実施*して円滑に操作するよう試みます。ただし巴志くんの系統は後継者に恵まれません。PCの利用をめぐって豪族間でごたごたを起こしてしまいます。そして巴志くんの系統は7人目のユーザーである尚徳くん*が亡くなったあとに新しい利用者によって乗っ取られてしまいます(続く)。

*15世紀の琉球は東アジアの中継貿易地として確固たる地位を築きます。そのときに活躍したのが1392年(明徳3/元中9)に琉球国に帰化した明人の末裔たちです。貿易港としての機能を強化するためにこまめにインフラ整備を行った結果、那覇は空前の発展を遂げることになります。

*尚徳(しょう・とく:1441~1469)思紹王統の7代目の王。在位は1461年から1469年の8年間。王亡き後に首里でクーデターが発生して思紹王統は断絶します。

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