8月7日に開幕する第98回全国高校野球選手権の出場チームが決まりました。8月4日には抽選会が行われますが、それに先立ってこのブログでも調子に乗って出場校チームのランク付けおよび紹介記事を掲載します。
ランク付けは東日本(北海道、東北、関東、東京、東海、北信越)と西日本(近畿、中国、四国、九州)に分けて、相撲番付形式で発表します。データは各チームの地方予選のスコアだけを集計して、一番いい勝ち上がりをしたチームから順に横綱、大関といった順にランクをつけます。チーム打率や防御率、あるいは注目の選手などの情報はいったんスルーして予選の勝ち上がりだけでランク付けを行うと以下の通りになります。
西日本の出場23チームを集計してのランク付けですが、一番驚いたのは春の選抜優勝校の智辯学園の予選の勝ち上がりが悪かったことです。奈良県予選で大苦戦して勝ち上がってきましたが、現在のチーム状態では甲子園本番では厳しいのではと思わざるを得ません。
西日本の横綱は履正社(大阪)で決まりです。投打ともに鬼畜レベルで序盤で負けるとは思えないほど充実した戦力を誇ります。大相撲に例えると全盛期の白鳳なみのチートです。
大関クラスには近畿の2チームがランクインです。京都翔英(京都)は打線が鬼畜そのものですが、投手力を含むディフェンスがやや劣ります。近江(滋賀)は投打にハイレベルの戦力でスキが見当たりません。九州地区からは日南学園(宮崎)が大関にランクインしましたが、このチームも投打のバランスがよくかつハイレベルな戦力を保持しています。九州では最強のチームで全国でもトップクラスの戦力とみなしても間違いありません。
関脇にランクインした高川学園(山口)と創志学園(岡山)は今大会のダークホースでしょう。とくに高川学園は投打のバランスがよく大関クラスにランクしてもおかしくない戦力を誇ります。なぜこのチームが秋や春の県大会で優勝できなかったか不思議です。創志学園は投手を含むディフェンス力が素晴らしく、打撃力もあるので上位進出を期待してもいいでしょう。
小結には九州の2チームがランクインです。秀岳館(熊本)は上位、下位どこからでも得点ができる打線が強みですがディフェンス力に不安を抱えています。対して嘉手納(沖縄)は打線がやや弱いとことがありますが投手を含めたディフェンス力は高く今大会でも上位レベルにあります。我が沖縄のチームが上位にランクされてブログ主としてはちょっと嬉しい気持ちです。
前頭筆頭の樟南(鹿児島)はディフェンス力がスバ抜けています。ただし打力が弱いのが難点です。明徳義塾(高知)、市立尼崎(兵庫)、長崎商(長崎)もディフェンス力は素晴らしいのですが打撃が弱いのが特徴で本選で勝ち進むには打撃陣の奮起が必要です。
打撃偏重のチームは九州国際大付属(福岡)、大分(大分)、境(鳥取)の3チームです。いずれも予選で打ち勝ってきたチームですがそれに比例して投手陣も打ち込まれています。甲子園本番でも評判の打撃力を披露すれば実に面白い存在になりそうです。
前頭のチームで個人的に気になるのが松山聖陵(愛媛)です。沖縄県出身の監督さんがチームを率いているのも理由ですが意外に投打にバランスのいいチームに仕上がっています。初戦を突破したら台風の目になりそうな予感がします。
ここまでざっと西日本のランキングおよびチーム紹介をしましたが、近畿の3チームが強いですね。特に履正社はここ数年でも最強クラスの戦力で甲子園本番に挑みます。これで優勝できなければ履正社は永遠に優勝できないのでは…と突っ込みたいほどのチームですので高校野球ファンはぜひ注目してください(続く)。