俺が調子に乗って第98回全国高校野球選手権出場チームの番付を発表するよ(東日本版)

8月4日の16時に第98回全国高校野球選手権の抽選会が行われました。我が沖縄代表の嘉手納高校は大会5日目の第3試合で群馬県代表チームの前橋育英高校と対戦します。初戦の組み合わせについての感想は後日記載する予定で、今回は東日本のチームのランク付けを発表します。

 

東日本のチームの横綱は花咲徳栄(埼玉)横浜(神奈川)で決まりです。両チームともに攻守にスキが見当たりません。地方予選の勝ち上がりだけを見ると去年の優勝チームである東海大相模を上回ります。特に花咲徳栄は埼玉県予選において守備イニングが49イニング消化して失点したイニングはわずか1イニングという信じられないディフェンス力を披露しました。

東日本の上位ランクのチームはオフェンス型のチームが多いことが特徴です。横綱格の2チームは投打にトップレベルですが、山梨学院大付(山梨)は打撃力だけを見ると今大会の3強(履正社、横浜、花咲徳栄)を上回る結果を残しました。統計上とはいえ1イニングで平均4点取る打線はこれまで見たことがありません。ディフェンスがやや不安なのが気がかりですが、山梨県では無双の強さを誇った東海大甲府を決勝で打ち砕いたチーム力は評価せざるを得ません。

常葉菊川(静岡)盛岡大附(岩手)もオフェンス型のチームで切れ目のないかつ爆発力がある打線が魅力です。ディフェンス力も兼ね備えているため上位進出を望めるチーム力があります。

東邦(愛知)は東日本の上位ランクのチームでは珍しくディフェンス重視のチームです。愛知県予選では打線が思いのほか不振だったのかもしれません。ただしディフェンス力は今大会でもトップレベルにあるため打線が奮起すれば頂点を狙えるだけの戦力があります。同じ東海地区のいなべ総合(三重)は爆発力のある打線が魅力です。センバツ時に比べて投打にレベルアップして三重予選を勝ち抜いてきました。今大会の台風の目になりそうなチームです。

北信越地区からは富山第一(富山)が関脇にランクインです。投打にバランスよいチームで、切れ目のない打線が魅力です。春の北信越チャンピオンの星稜(石川)も切れ目のない打線が売りですがディフェンス力に不安を抱えています。現時点の北信越No1は富山第一で間違いないでしょう。

八戸工大光星(青森)も切れ目のない打線で青森大会を勝ち抜いてきました。ディフェンスがやや不安なところがあるため小結でランクインです。作新学院(栃木)は破壊力抜群の打線を誇りますがディフェンスがピリッとしません。本選までに改善ができたか気になるところです。

前頭クラスのチームで気になるのはセンバツ出場組の常総学院(茨城)木更津総合(千葉)、そして中越(新潟)です。木更津はセンバツの時とチームカラーが同じで、ディフェンス型の安定した戦いぶりで千葉県予選を勝ち上がってきました。常総学院はセンバツ時に比べると明らかに投打にレベルアップして茨城県予選を勝ち上がってきました。初戦の近江(滋賀)は好カード間違いなしです。中越(新潟)は実は去年のほうが強いのですが、今年はバランス型にチームを仕上げてきました。去年とチームカラーが違うので本選で見るのが楽しみです。

残念ながら東京勢と近年北信越地区をリードしてきた福井県勢は不振で今大会はお休みモードになるかもしれません。聖光学院(福島)もここ数年では最も地方予選の勝ち上がりに苦労した形跡があります。本選でも勝ち進むのは厳しいのではないでしょうか?

今大会も前回と同様に東高西低の大会になりそうです。ただし前回は露骨なまでに戦力差がありましたが、今回はその差が大きく縮まった感じです。やはり近畿の3チーム(履正社、京都翔英、近江)と中国地区の2チーム(高川学園、創志学園)の存在が大きいです。それだけに初戦で履正社vs高川学園が潰し合うカードは本当にもったいない気がします。次回は初戦の対戦カードの寸評と勝敗予想を記載します(続く)。