俺が調子に乗って明日の沖縄2紙の社説を予測してみたよ。

本日(8月29日)の午前6時ごろ、北朝鮮の西岸から日本上空を越えてミサイルが発射されました。この事態を受けてテレビやネット上ではミサイル発射のニュース一色ですが、今回ブログ主が調子に乗って明日(8月30日)の沖縄2紙の社説を予測しました。少し昭和チックな内容になりましたが、思ったよりいい出来になったので読者の皆さん是非ご参照ください。

~北朝鮮によるミサイル発射 圧力一辺倒ではなく対話による解決を模索すべきだ~

日本時間の8月29日午前5時58分ごろ、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は同国北西部の順案(スナン)から弾道ミサイル1発を発射した。ミサイルは日本上空を通過し、北海道襟裳岬の東方約1180キロの太平洋上に落下した。この事態を受けて安倍首相は記者団に、「わが国を飛び越えるミサイル発射という暴挙は、これまでにない深刻かつ重大な脅威」との声明を出した。

国際社会が自制を求める中でのミサイル発射の強行、しかも事前通告なしに日本上空を飛び越える打ち方をしたことで、東アジアの情勢はこれまで以上に緊張が高まる恐れがある。今回のミサイル発射は8月21日に韓国各地で始まった米韓合同軍事演習に対する反発措置と見られ、今月25日にアメリカ・テキサス州に上陸した大型ハリケーンによる災害対策でトランプ大統領が現地入りをするタイミングを狙って発射したのではとの観測もある。

今回の事態を受けて、日米韓の三カ国は「北朝鮮に圧力をさらに強めていく」方針で一致、それに対して中国は圧力一辺倒では問題解決につながらないと日米韓をけん制した。北朝鮮が強行したミサイル発射は東アジアにいっそうの軍事的緊張を高める結果に他ならず、もちろん米軍基地の75%をかかえる沖縄県にとっても他人事ではない。北朝鮮が国際社会の要請に対して真摯に取り組まなければならないのは言うまでもない。

だが、今回のミサイル発射によって日本国内における軍備増強、あるいは憲法改正の議論に結びつくことはあってはならない。現実に圧力一辺倒ゆえに北朝鮮がミサイル発射を強行した側面もある。相手が軍事を増強したから、こちらも軍事を増強するといういたちごっこでは問題解決にはならないし、むしろ事態を悪化させる恐れがある。

わが国は憲法9条で国際紛争の解決の手段として軍事力行使を放棄している。憲法前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」との一文もある。今一度憲法の精神に立ち返り、北朝鮮に対して対話を通じて国際社会からの孤立脱却を促すべきである。自制するのは北朝鮮だけではなく、われわれも安易な軍事増強の発想は慎むべきではなかろうか。それこそが東アジアに平和と安定をもたらす唯一の道である。

最後に今回のミサイル発射を受けて、普天間基地の辺野古移設反対運動に影響が出ることがあってはならない。多くの米軍基地をかかえる沖縄県は東アジアで軍事的緊張が高まると標的にされる恐れがある。それゆえにこれ以上の基地負担は沖縄県をより危険に晒す恐れがあり、日本政府は沖縄の民意に真摯に向うべきなのは言うまでもない。いたずらに脅威を煽っても問題解決にはならず、真の平和を実現するためにも対話によるアプローチを常に模索すべきだ。