シリーズ

コザ暴動について – 糸満主婦れき殺事件の余波その1

(続き)前回は昭和43(1968)年12月に誕生した屋良朝苗政権に対する琉球住民の不満がコザ暴動の “遠因” であることを言及しましたが、今回は “近因” である米国民政府に対する爆発的な不満、その導火線になった昭和45(1970)年9月18日に糸満で起きた米兵による主婦れき殺事件について説明します。

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大弦小弦の凋落

今月28日の沖縄タイムスをチェックした際に、じわじわくるコラムが目に留まりましたので速攻で全文を書き写しました。ところで沖縄タイムスのコラム “大弦小弦” はいつの間にかプラス版(WEB)では “鍵付き” になって読めなくなっています。ただし琉球新報の “金口木舌” はデジタル版でも全文公開されています。

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シージャ(先輩)たちのクリスマスイブ

今回は昭和37(1962)年12月25日の新聞記事から、アメリカ世時代のクリスマスイブの様子を紹介します。なお当ブログの読者ならブログタイトルからお察しかと思われますが、昭和37年は前年度に比べて犯罪発生率がアップしていますから、当然ながらクリスマスイブの夜も荒れまくってます。

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コザ暴動について プロローグ

12月に入ってから、我が沖縄のマスコミでは “コザ暴動” に関する報道数が著しく増えています。事件発生から今年で50年の節目にさまざまなイベントも開催され、事件に関する関心も高まっているように見受けられます。

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血ぬられたゼネスト – 本物の暴力の恐ろしさ(3)

(続き)これまでざっと昭和46(1971)年11月10日のゼネスト時における警官殺害事件について、当時の新聞史料などを紹介してきましたが、なぜ沖縄の識者たちがこの案件について沈黙し続けるのかについてブログ主なりに言及します。

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血ぬられたゼネスト – 本物の暴力の恐ろしさ(2)

(続き)今回の記事をアップする前に、11.10ゼネスト関連の史料を2つ紹介しましたが、これら史料を閲覧することで読者のみなさんは警官殺害の衝撃のすさまじさを実感していただけたはずです。参考までに、当日に事件を目撃した記者談と、『昭和46年12月25日発行、「海邦」11・12月合併号』のなかで言及がありました山城幸松沖縄青年委員会代表(当時)の記者会見の記事も追加で紹介します。

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血ぬられたゼネスト – 本物の暴力の恐ろしさ(1)

(続き)前回の記事で、昭和46年11月10日の “沖縄ゼネスト警察官殺害事件” に関して当時の新聞記事などを引用して事件のあらましを紹介しました。今回は同時期に発生した “コザ暴動” と違って、なぜこの事案についてマスコミは沈黙するか、ブログ主なりに説明します。

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血ぬられたゼネスト

(前号 “旭琉会抗争 風化させない” の続き)今回は、昭和46年11月10日に発生した、“沖縄ゼネスト警察官殺害事件” について言及します。ちなみにこの案件は “琉球諸島及び大東諸島に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定(以下・沖縄返還協定)” について詳しく説明した上で、事件を紹介するのが最良ですが、返還協定に言及するとそれこそ時間がいくらあっても足りないため、限られた字数内でできるかぎり分かりやすく説明します。

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旭琉会抗争 風化させない

今月22日付沖縄タイムス1面に「旭琉会抗争 風化させない」と題した記事が掲載されていました。30年前の男子高校性と2警察官射殺事件について言及していますが、ブログ主が驚いたのはこの案件を “1面トップ” にもってきたことです。

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民意の反映はりうきうの伝統にあらず

ブログ主は以前から “琉球民族はあくまで仮説である” との立場で記事を配信しています。その主旨は仮説として論じる分には問題ありませんが、民族の実在を前提に論を組み立てると無理が生じてしまうことです。

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新聞の発達と読者

今回は、前回の続きで昭和36(1961)年10月1日付琉球新報夕刊のコラムを紹介します。同月1日から始まった “新聞週間” に関する記事ですが、当時の記者たちの気概が伺える質の高い内容と言えます。

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新聞の自由と責任

今月3日から始まったアメリカ大統領選挙は開票作業の遅れから、ネット上ではさまざまな憶測が乱れ飛んでいます。実際に不正が行われているかどうかは不明ですが、ブログ主は一種の “不正感” が憶測書き込みを激増させているように感じています。

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突っ込まざるを得ない記事 / これだけでは終わらない

今回は前回の記事の続編ですが、結論を先に申し上げるとアメリカ世のすごさを思い知る内容です。ところで我が沖縄県民の悪癖といえば真っ先に思い浮かぶのが “酒気帯び運転のトラブル” で、人口比における摘発件数が全国トップを独走していることで知られています。ところがアメリカ世の時代は飲酒運転のトラブルもレベルが違い過ぎて、現代人からみると絶句せざるを得ないのです。

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