閑話

子どもの貧困問題と教育について その2

前回の記事で、貧困の連鎖は教育によって断つことを記載しました。この発想はブログ主のオリジナルではなく、先日参加したフリースクールの講師が主張された内容で、歴史的に見るとまさにその通りなのです。たとえば琉球王国時代の構造的な貧困問題は、人口の多数を占める百姓階級に就学の機会がなかったことが一因です。

琉球王国、および大日本帝国時代の沖縄県には子供の貧困問題はありませんでした。理由は簡単で

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子どもの貧困問題と教育について その1

今回は現在何かと話題になっている子どもの貧困について記事にします。この問題に関して平成28年の沖縄振興予算にも10億円が新規計上されていましたので、内閣府および政府としても無視できない案件と考えているのでしょう。他の予算に比べると少額ですが、要望が認可されたという事実は大きいと思います。

ブログ主は教育や貧困問題に対しては門外漢ですが、歴史的に見ると子供の貧困が問題視されるようになったのは、現代が初めてではないでしょうか。琉球王府の時代を振り返ると、一部の上級士族を除いて社会全体が貧困で、そんなこと話題にも上りませんでした。

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閑話 訴え続ければ何時かは願いが叶うなり その4

琉球・沖縄の歴史を俯瞰すると、1879年(明治12)以前には異様なまでにおとなしかった住民が1945年(昭和20)以降では激しい住民運動を展開するまで戦闘的になっていることには驚かざるをえません。そして島ぐるみ闘争や祖国復帰運動を展開することで大きな成果を勝ち取ります。

敗戦国民の悲哀を嘗め尽くした当時の沖縄の人に大きな自信と誇りを与えますが、その反面「訴え続ければ何時かは願いが叶うなり」というエートス(行動様式とそれを支える思考)を植えつけることになってしまったのです。

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閑話 訴え続ければ何時かは願いが叶うなり その3

ブログ主が知っている限りですが、1879年(明治12)までの琉球・沖縄の歴史において一揆は一度たりとも起こっていません。日本史、とくに室町中期から江戸時代末はでは一揆の時代と言っても過言ではないほど一揆が多発します。国人一揆、国一揆など一揆に関する用語も多彩です。

1879年(明治12)までの琉球の歴史には一揆はおろか住民暴動の痕跡が見当たりません。1650年に初めて編纂された通史「中山世鑑」をはじめ、他の史書にも記載が見当たらないのです。黒歴史として抹消したのでは?との仮説も成り立ちますが、琉球王国末期で社会が疲弊して村や間切の破産が社会問題になっているにも関わらず住民暴動が一件も確認できないのは腑に落ちません。

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閑話 訴え続ければ何時かは願いが叶うなり その2

アメリカ軍の占領行政を経験した世代のことをブログ主は戦後世代と呼びます。翁長雄志知事はまさにその世代で60~70代の世代が該当します。この時代の特徴の一つは住民運動が激しかったことです。きっかけはアメリカ軍による強制的な土地接収に対する反対運動ですが、やがて祖国復帰の運動に発展して1972年(昭和47)に日本国への復帰を勝ち取ります。

終戦直後のアメリカ兵たちが如何に横暴だったか、5月31日の沖縄タイムスにこのような記事が掲載されていましたので参考にしてください。

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閑話 訴え続ければ何時かは願いが叶うなり その1

今回は「元海兵隊員の米軍属による女性死体遺棄事件について思うこと」の記事を作成している時に気が付いた点を掲載します。以前に実現不可能な要求は結果として現状維持につながる旨を記載しましたが、沖縄県に於ける基地問題へのアプローチがまさにその通りで、日本国へ復帰して40年以上経過も解決には至っていません。

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閑話 元海兵隊員の米軍属による女性死体遺棄事件について思うこと 4

今回の事件では県外の方から「政治利用するな」との批判があります。ブログ主も沖縄県議会の抗議決議には不愉快な気持ちになったことは否めませんが、決議を採択した議員さんの気持ちは理解できるのです。県外の方に対して言いたいことは沖縄県民が抱える米軍人・軍属に対する本能的な恐怖心を理解して欲しいのです。

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閑話 元海兵隊員の米軍属による女性死体遺棄事件について思うこと 3

2016年5月26日の県議会の抗議決議の採択はまさに沖縄県民の米軍人・軍属に対する感情を露わにしたと言えます。意外かもしれませんが決議を採択した議員さんは何らかの下心があって今回の事件を政治利用するつもりは無いと断言できます。「米軍人・軍属がトラブる→出て行け!」の発想で行動しているだけです。それ故に今回の決議には賛成する県民のほうが多いに違いありません。特にアメリカ軍の占領行政を経験している世代はほとんど賛成するでしょう。

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閑話 元海兵隊員の米軍属による女性死体遺棄事件について思うこと 2

今回の事件においてアメリカ軍の占領行政を経験した世代なら間違いなく1955年(昭和30)の由美子ちゃん事件を思い出します。この事件は当時6歳の少女を米軍人がレイプおよび殺害したおぞましい事件で、沖縄県民における米軍人・軍属のイメージを決定的に悪くしたことでも知られています。

1950年から由美子ちゃん事件が起こった1955年の間には

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閑話 元海兵隊員の米軍属による女性死体遺棄事件について思うこと 1

4月29日にうるま市の女性会社員が行方不明になった事件は5月19日に元海兵隊員の軍属が死体遺棄容疑で逮捕されるという最悪の結果になりました。ブログ主も沖縄県民ですので「またか(怒)」と思わざるを得ません。60代以上の県民なら1955年(昭和30)の由美子ちゃん事件を思い出したことでしょう。由美子ちゃん事件から60年以上たっても米軍関係者による暴行殺人事件が発生することに関しては、残念この上ないと思わざるを得ません。

ただしひとつだけ腑に落ちない点があるのです。沖縄県議会が今回の事件に関して抗議決議を採択しましたが、抗議決議の要請で「普天間飛行場を閉鎖・撤去するとともに県内移設を断念すること」の項目があることです。今回の事件は確かに米軍属が起こした凶悪事件ですが、普天間基地の撤去と辺野古の問題とは無関係です。なぜわざわざ抗議決議に上記の一文を挿入する必要があるのでしょうか?

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閑話 強制アップグレード3

1872年(明治5)から3年後の1875年(明治8)に突如明治政府より無慈悲な通達が琉球王府に突きつけられます。その内容は後日詳しく記載するとして、琉球王府は天地がひっくり返ったような大パニック状態になります。特にダメージを与えた項目は

1.琉球藩王尚泰の上京。

2.清国との進貢関係の清算。

になります。これらの通達はアップグレードの予約ボタンをクリック→スケジュール時間通りにアップグレードが実行されるメッセージが表示された状態です。Windows 7を利用している高齢者のPCユーザーがいきなり通知されたメッセージでパニックになるのと同様に、明治政府からの通達に対して琉球王府の官僚たちが大パニックになったことは容易に想像できます。

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閑話 強制アップグレード2

1871年(明治4)の廃藩置県によって薩摩藩は鹿児島県になりますが、その際に問題になったのが琉球国の帰属です。近代国家を形成する上で鹿児島県ではなく中央政府が琉球国を管理する必要があったのです。そこで翌年に琉球王府の高官を上京させて、明治天皇より「国王尚泰を琉球藩王に封ずる」勅書を下達します。

当時の琉球王府の使者はこの勅書を何の疑いもなく受け取ります。今回のWindows 10のアップグレードにたとえるとアップグレードの予約ボタンをクリックした*ことに他なりません。しかも上京中に至れり付くせりの歓待*を受けます

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