琉球独立論に対して常々思うこと その1

沖縄県では極めて少数派ですが、日本国から独立して一国家としての琉球国を運営したい主張が見受けられます。まともに相手にされていないのが現実ですが、ここでは調子に乗って琉球独立論について常々思うことをくそまじめに記載します。

現代社会での独立国の定義は大まかにいうと

・国際社会から承認される必要があること

・領内治安や領海の安全を確保できる軍事・外交力があること

・政府に独自の通貨と国債を発行できる信用力があること

の3点でしょうか。古代から中世では支配地域の秩序を維持できるだけの軍事・経済力を持っているか否かというところでしょう。現時点で独立できる可能性は限りなくゼロに近いのですが、琉球独立論者は上記3点をどのようにクリアするおつもりでしょうか。

かなり前に琉球独立論の著書を読んだことがありますが、一番驚いたのが「通貨は日本円とリンクさせる」と記述していたことです。理由は簡単で独立後の経済運営に明確な見通しがなく、日本円とリンクさせることで海外との貿易を行いたいからです。琉球国独自で発行する通貨の信用度では国債を発行しても大口購入者がいないためたちまち経済が破たんするのは火を見るより明らかです。そのため経済の分野では日本の信用を利用するつもりなのでしょう。

こんな都合のいい独立を外国の国家が認めるわけありません。琉球独立の最大のリスクは軍事でも経済でもなく、

独立後に国家運営の主導権を握る独立論者たちの存在です

まともに国家経営ができる能力を兼ね備えているとは思えません。この程度の連中なので実際はファッション感覚で独立を唱えているだけで、いざ独立となると真っ先に遁走するのではないでしょうか(続く)。