本来であれば7月1日に予定されていた第100回全国高等学校野球選手権記念沖縄大会の一回戦(コザvs中部商業)の試合ですが、悪天候が重なってしまい、なんと3日順延でようやく本日(7月6日)にコザしんきんスタジアムで開催されました。この試合は今大会屈指の好カードで今大会の行方を占う上で重要な試合と見ていました。
ただし3日順延・5日スライドしての試合ですので、正直なところ「荒れた試合展開になる」と予想していましたが、意外にも静かに試合が進行して中部商業が1-0でコザ高校に辛勝しました。試合内容および感想を即席ですが当ブログにまとめました。野球好きな読者の皆さん、是非ご参照ください。
・両チームのスタメンです。コザ高校は背番号10番の右腕又吉くんが先発し、5回裏1アウト2塁の場面で左腕の護得久廉君に交代しました。中部商業は先発山城君が5イニング、6回と7回は右腕の時田くん、8回と9回は右腕の中濱くんとつなぎました。
・試合開始です。風はセンターからホームに向けて、あるいはライトからレフトに強い風が吹いていました。
・5回裏終了時点です。ここまではサクサクと試合が進行した感じです。
・試合終了です。6回以降はコザも粘ったのですが、あと一本が出ませんでした。中部商業のノーエラーが光ります。
今日の試合は3日順延の影響でしょうか、一言でまとめると「投げ損じを連発した中部商業投手陣に対して、打ち損じを連発したコザ打線」に尽きます。中部商業先発の山城郁也くんがすっぽ抜けを連発してストライクを取るのに四苦八苦している状態で、そのストライクをコザの打線が打ち損じる展開が5回まで続きます。これが敗因の一つです。
打線の打ち損じに関しては中部商業も同じで、コザの投手陣は確かに調子は良かったのですが、夏の打線であれば3~4点は取ってほしいところです。もちろん中商打線にはそれだけの力量があります。寝起きの状態で野球をやっている感じか、あるいは気合いが空回りしていて身体が思ったように動いてくれない、両チームからはそういう印象すら受けました。
もう一つの敗因はコザ高校の作戦ミスです。制球が定まらない相手投手に対して、5回まで63球無失点で抑えられています。1イニング20球を超えたのは3回表だけで、序盤で待球を徹底すれば……とブログ主はバックネット裏で悔やんだ次第です。それと8回表の2アウト2塁で3番大城周人君が打席に入ったシーンですが、
・1ボール/ノーストライクの時点でキャッチャーパスボール。ランナー3塁へ進塁。
・2アウト3塁、2ボール/ノーストライクの絶好のシーンで次は絶対ストライクの投げるシチュエーション。
・中部商業の右腕中濱くん(8回表から登板)が高めのストレートを投げる→これを見逃して2ボール/1ストライク。
・これで気が楽になった中濱くん、2ストライクは変化球、最後は外角低めで見逃し三振。
この打席で事実上勝負が決まりました。2ボール/ノーストライク、ランナー3塁に進み、100%ストライクを投げるシーンで何故バットを振らなかったのか、思わず「なんでよ???」ってバックネット裏で叫びそうになりました。この時ベンチから(振れの)指示が出ていたか否かは不明ですが、もしかすると3日順延の影響で試合勘が鈍っていたのかもしれません。
中部商業は自慢の強力打線が完全に湿っていましたが、ディフェンスが鉄壁だったのが救いでした。あと3番手で登板した右腕の中濱君の好投が光ります。初戦から厳しい条件で難敵と対戦して辛勝ですが突破できたのは本当に大きい。宜野湾市民として全力で応援せざるを得ない、そう思いながらこの記事を書いているブログ主であります。(終わり)