【高校野球】りうきうの新チーム 沖縄尚学編

今回の新チームシリーズは、秋季沖縄大会で2年ぶり11度目の優勝を果たした沖縄尚学を紹介します。そういえば去年のいまごろ、ブログ主は名護のタビックスタジアムを訪れて秋季沖縄大会の準決勝を観戦し、「俺が調子に乗って名護へ高校野球観戦に出向いた結果」と題した記事を配信しましたが、今年の沖尚は、その時スタメン出場したメンバーがそっくり残っているんです。

なので、末吉良丞君というチート左腕が加わった沖尚新チームが、新人大会決勝でエナジックに負けたと聞いたときはびっくりしましたが、秋季沖縄沖縄大会では見事リベンジを果たし、沖縄1位で九州大会に出場することになりました。準決勝(宮古)のスタメンを紹介します。是非ご参照ください。

※参考までに決勝戦に途中出場したメンバーも載せています。

スタメンは1年生捕手の山川君を除いては去年秋、春、そして夏の公式戦経験者が占めており、それ故にチームの骨格は出来上がっています。プラス1年生の投手陣が上手くかみ合って、秋の段階で投打に高いレベルのチームに仕上がっています。

今年の沖尚は野球センスあふれる選手を集めたなという感がありますが、その象徴が眞喜志、宮城の1・2番コンビです。ちなみに2年生たちは夏の大会は新バットに苦しんだ感がありましたが、秋季大会では各打者がセンター中心に強く振り抜くことを心がけており、相手ディフェンスに強い圧をかけていたのが印象的でした。

たしかに準決勝では打ち損じが多く3点止まりでしたが、決勝では0-3のビハインド展開から効率よく加点し、8-5で勝利をものにした戦いぶりは、新バットでの戦い方を見つけた感すらありました。この攻撃力なら九州大会でも十分通用します。

対する投手陣はすべて1年生で、やはり末吉良丞君の実力がずば抜けています。彼は現時点で沖縄ナンバーワンの投手といっても過言ではなく、沖尚の1年生バッテリーは九州大会でも大きなインパクトを与えるはずです。その他の投手は投げてみないとわからない感はありますが、決勝戦で好投した大城諄來君の力強いストレートには魅力を感じました。

現時点でこれだけのメンツを揃えて、かつチームの完成度も高ければ、九州大会は最低2勝、センバツ出場はノルマと言ってもよく、1年生投手陣の調子次第では2年ぶりの九州制覇、そして神宮大会出場も視野に入っているのが今年の沖尚です。唯一気になるのが4番の宜野座恵夢君※がやや当たっていないことですが、準決勝・決勝を見たかぎり打ち損じが多いもバットは強く振れていたので、そんなに心配する必要はなさそうです。

※宜野座恵夢君は龍山暖捕手(3年、エナジック)に匹敵する体の強さの持ち主と見ています。

強いて弱点を挙げるならば、野球センスに優れた選手が集まっていますが、投手の末吉君と打者の宜野座君を除くと、全体的に線が細く逞しさに欠ける感があります。そのためフィジカル面を強化する必要があり、今年のチームには来年の陸上競技会で是非400点を超えてほしい。実は、ここ数年の沖縄尚学の選手たちの陸上競技会の成績は400点未満でちょっと物足りない感があったのです。(近年の傾向として、陸上競技会の成績は沖尚が大体380点、ライバルの興南は420点なので、体力面では興南の圧勝です)

いかがでしょうか。今年の沖尚は県の高校野球のトップランナーとして、九州はおろか全国でも活躍できる可能性を秘めたチームです。それ故にブログ主は大きな期待を抱いて暖かく見守っていこうと決意した次第であります。(終わり)