【2024年】りうきうの逸材 – 末吉良丞(沖尚1年)

りうきうの逸材シリーズ第五弾は、今月6日の沖縄工業vs沖縄尚学で衝撃のデビューを果たした沖縄尚学(以下沖尚)の1年生左腕・末吉良丞選手を紹介します。

ブログ主が彼の存在を始めて知ったのが、7日の沖縄タイムス19面の記事です。記事内の「最速146㌔の球威で」の件が極めて印象的であり、次のエナジック戦での登板を期待しつつ、13日にコザしんきんスタジアムに赴いた次第であります。参考までに同記事を紹介しますので、是非ご参照ください。

※6日はコザしんきんスタジアムで現地観戦中、バックネット裏で「沖尚大苦戦」「一年生投手が抑えた」とのおしゃべりが聞こえてきましたので、なんとなくすごい選手が出ているんだなと話半分に思いつつ、翌日の新聞を見てびっくりという流れです。

朝日新聞社のパンフレットによると、末吉君のスペックは身長175㌢、体重92㌔で、ブログ主が知るかぎり過去に類例のない体形の左腕です。強いていうなら比嘉元樹くん(浦添工業・09年)なんですが、彼は右投手です。とりあえず投球練習の動画をご参照ください。

※13日の撮影分について、スマホの調子が悪かったせいか、画質が悪くなっています。

この日のコザしんきんスタジアムはガン非表示でしたが、エナジックvs沖尚で登板した投手(古波蔵・入里・具志)の誰よりも速い球を投げていたことは間違いありません。ブログ主は平成29年(2017)6月23日の興南vs向陽(コザしんきん)で登板した宮城大弥君(1年)の投球を見たことありますが、明らかに宮城君より速い球を投げていました。

※ブログ主の記憶では宮城君の最速は135㌔ですが、末吉君はおそらくそれ以上のスピードボールを投げ込んでいたと確信してます。

ただし、完成度では断然宮城君の方が上です。その理由は末吉君はストレートにバラつきが目立ったからです。それでもエナジックの強力打線相手に、3回から登板して4イニング1失点、エナジックの打者が末吉君のボールを捉えたシーンはあまりなかったのが印象的でした。

次の動画は6回裏2アウトランナーなし、エナジックの4番龍山君に勝負を挑んで、センター奥まで弾き飛ばされたシーンです。ちなみに彼の速球を振り切って捉えた打球は(ブログ主が覚えている限り)この打席だけです。

末吉君の長所は、中学を出たばかりとは思えない下半身の安定感、これに尽きます。課題としてはストレートにバラつきがあるため、可能な限り均一にすること、この点にしぼっていけば、3年夏には手が付けられない投手になると確信しています。平成29年に宮城投手がデビューして、彼に匹敵するであろう逸材がまた出てくるとは思ってもいなかったので、末吉君の順調な成長を願いつつ、今回の記事をまとめた次第であります。