ロックとコザ(1994)川満勝弘(愛称:カッちゃん)編 – その13

(続き)そして、演奏中にこれで大げんかしているわけよ。メンバーの一人が「ンマ、ウングゥ・トゥー・ンディ・イチャ・サニ、何回・ワンネー・イチャガ・ヤーン・カイ(ここは、こんなっていっただろ、俺は何回いったかお前に)」というと、あと一人が「アレー・ヤーガ・ウング・トゥー・シェー・カラ、ワンガ・チガトォール・フージー・ナイシェ、ワンネー・アットォー・シガ・ヤーガ・ウングゥ・トゥー・スクトゥ、ワンガ・マチガ・トォーン・フージー・ナインバー・ヨー、何回・ヤー・イレー・ワカイガ、ウマァ・ウング・トゥシ・ノーシ・ドー・ンディ・イチャ・セー(あれ、お前がこんなしたら俺が違っているみたいになるだろ、俺は当たっているけどお前がこんなするから俺が間違っているみたいになるわけよ、何回お前にいったらわかるの、ここはこんなして直せっていっただろ)」というふうにベースとギターでやり合ったんです。

その二人を「エー、イッター・ヌー・ソーガ、ワジラン・ケー。ヌーガ、シグトゥ・チュウ・ドゥヤンドー(おい、お前たち何しているか、怒るな仕事中だよ)」と仲裁しようとしたのに「アイ、ヌーガ、ワン・ウスイ・タン・ヤー。ヌーガ・ヤー・ワンニン・カイ(あっ、何で、俺押したな。なにがお前は俺に)」という感じで三つ巴になってステージの上で大げんかしたわけです。

それで、スティック投げて「絶対イッター・トォー・ナー・シーブークォー・ネーン。ワンヤ・ヤーンカイ・ケーイン(絶対お前たちとはもう一緒にやりたくない。俺はもう家に帰る)」というようなことをやってると、パパさんとママさんは「カッちゃん、どうなっているの、どうなっているの」と聞いてきました。それで、私は「こいつらよ、今に始まったんじゃないんだよ、マーマー、パーパー。昔からさ、ついにもう来るところまで来たって、時間の問題だったんだけど」と答えたんです。

それを聞いて「アッシェ、どうにかできない、明日土曜日よ。なんで家に帰ったの、うそー」と驚いていました。私は「帰ったよ、みんな。いないのに、僕一人よ」といいながら、大げんかのまねをしてシンバルもとって投げたりしているので、だからもうしょうがないから私が「はあ、やっぱりここまでだったか」と独り言をいいながら、楽器を自分一人で車に積んでいたんです。

すると、パパさんとママさんは追っかけてきて「エーカッちゃん、あと二時間ぐらいやらんと」というんですけど、私は楽器を入れながら「二時間どころじゃないよ。パパさん、それどころじゃないよ。あーなったらもうだめ、俺一番心配していたよこれ、俺もたいへんなことになっているわけよ」といったんです。

パパさんが「カッちゃん、とにかくどうにかなだめられない、あのお願い。明日も明後日も来月もあるのに」といってくるんですけど、それでも、私は「やっぱりよ、みんなもう疲れているというのか、お互いにこのなんか、あんまり長い間やりすぎるとさパパさん、お互いに許せない部分っていうのは絶対に許せないわけよ」といって、その店をやめたわけです。(続く)