明日22日から28日まで、我が沖縄で第151回九州地区高等学校野球大会が開催されます。大会初日の第二試合(タビックススタジアム名護)で沖縄代表(2位)の日本ウェルネス沖縄(以下ウェルネス)は、佐賀県代表(1位)の佐賀北高校と対戦します。
過去に甲子園を制した強豪との厳しい対戦カードとなりましたが、今回はブログ主なりに調子に乗ってウェルネスの戦力について紹介します。高校野球好きの読者のみなさん、是非ご参照ください。
まずは、秋季大会準決勝のスタメンを紹介します。注目は夏の大会にベンチ入りした選手が新チームの戦力となっている点です。
今回から、同月14日付琉球新報16面に掲載されたデータ(投手成績&チーム成績)を紹介しますので、是非ご参照ください。
このデータから、ウェルネスは前チームで春や夏の大会を経験した選手が、期待どおりの働きをしていることが伺えます。チーム快進撃の立役者はやはりエースの上原律己投手でしょう。つま先をピンを伸ばし、背すじをややそらす特徴的な始動から、サイドハンド気味にストレートや変化球を低めに集める丁寧な投球が持ち味です。最速はブログ主が確認できた限りでは138㌔(ベスト4、7回表に計測)です。ギアを上げると140㌔近いストレートを投げ込めるのも強みです。
琉球新報の総評を紹介すると、
青森山田を甲子園に導いた五十嵐康朗監督率いるウェルネス沖縄は、創部5年目で初の準優勝という快進撃を見せた。決勝では初回にいきなり2点を先制するなど勢いがあった。守備からリズムをつくるチームで、エース上原律己の快投がチームを引っ張った。
令和04年10月14日付琉球新報16面、県高校野球秋季大会総評より抜粋
とあり、まさに上原様々の活躍だったことが分かります。
打線は1番のウォータース君と2番の富村くんが強力で、あとは力のあるクリーンアップでランナーを返します。参考までに一試合の平均得点が7.8なので、九州大会に出場するレベルをクリアした打線と言えます(一試合7点を超えれば合格点)。ただしデータからもお分かりの通り、盗塁や犠打はあまりしない傾向があり、走力に関しては未知数と言わざるを得ません。
課題はハッキリしていて守備力です。失策数は確かに少ないのですが、1~3塁の守備が明らかに不安定です。特にライン際はちょっと厳しい。バントで揺さぶられた時にどの程度対応できるのがか九州大会を勝ち抜く上での課題になりそうです。
ブログ主が観戦した時は控え投手が登板してなかったので、何ともいえませんが、データ上では2番手以降の投手力に不安を抱えていることが伺えます。やはり失点が多い(一試合平均4.2)ことはは県外公式戦を勝ち進む上でのマイナスポイントとなります。
※センバツ出場するチームの得失点平均は、だいたい7-2なので、ウェルネスは明らかに失点が多いです。
今回の初出場のウェルネスは戦力的に2勝を挙げる可能性があるので、ここからは選抜出場前提での提案となりますが、全国大会を勝ち抜く上で明らかに足りないものがあります。前述したとおり、内野の守備力と控え投手のレベルアップは不可欠です。それと、優勝した沖縄尚学に比べると明らかにフィジカル面で差があります。
エースの上原君の調子次第では打線が強力なのでベスト4に進出するかもしれませんが、そこからは極めて厳しいと予想できます。今年のチームは戦力は整ってますので、あとは全国大会で如何に勝ち進むかを前提に、冬場のトレーニングを積んでほしいと思うブログ主であります。
次回が最後になりますが、県大会優勝した沖縄尚学について紹介します(続く)。