(続き)今回は、秋季大会のベスト4で沖縄尚学に大敗も、順位決定戦で糸満高校に大勝した興南高校をブログ主なりに紹介します。令和04年(2022)は前チームの成績も含めると、興南高校野球部は快進撃を続けており、
1,第50回野球部対抗競技会1位(439点)
2,第104回全国高等学校野球選手権沖縄大会優勝
3,第49回沖縄県高等学校野球新人大会優勝
とコロナ感染で出場辞退をした春季大会を除くと、県内公式戦では無敗だったのです。ためしに新チームの成績を表にまとめてみました。是非ご参照ください。
併せて、春季大会準決勝のスタメンを紹介します。ちなみに前チームからのレギュラー格はショートの仲程雄海君と投手の平山航多君だけで、あとは全て入れ替えの状態にもかかわらず、新人戦からの戦績が7勝1敗は見事です。
準決勝は途中(3回裏)からリリーフした平山航多投手の予想の斜め上の大乱調で大敗してしまいましたが、順位決定戦で大勝することで春夏につなげることができました。今年のチームの中心は間違いなく仲程雄海君でしょう。甘い球を逃がさない積極的なバッティングは健在で、特に守備の上手さは必見です。ブログ主が記憶している限りでも、ここまで上手いショートは砂川修君(沖尚・2014年)以来かもしれません。
【高校野球】仲程雄海(興南2年)。夏の大会でも魅せた甘い球を決して逃さない積極的なバッティングは健在(対戦投手は沖尚の東恩納蒼君)。今年の世代では、彼と知花慎之助君(沖尚)の2人がとびぬけた存在で間違いない。 pic.twitter.com/ItIBO870Hz
— 年齢不詳、特技:歴史マニア(関係者にあらず)日本国籍の宜野湾民&普通の達勃期@あいろむゆうじ (@Ayirom_uji) October 7, 2022
あと、個人的にお気に入りなのが、準決勝で先発した田崎颯士投手(1年)です。出場チーム名簿を見ると、174㌢61㌔の華奢な身体で、ストレートも平均120㌔半ばですが、ベンチ裏で投球を見ると直球が唸りを上げて飛んでくるような錯覚に陥りました。これは絶対にいい投手になるとチェックを付けた次第です。
【高校野球】田崎颯士投手(興南1年)。174㌢61㌔の華奢な身体からうなりを上げるストレートを投げ込む左腕。球速は120㌔中盤だけど、身体ができたら140㌔超を投げ込むこと確定の逸材。投球フォームもバランスがいいので、この先どこまで成長するのか、すごい楽しみ。 pic.twitter.com/l7C8QngeJ1
— 年齢不詳、特技:歴史マニア(関係者にあらず)日本国籍の宜野湾民&普通の達勃期@あいろむゆうじ (@Ayirom_uji) October 1, 2022
打線については、ブログ主が観戦した準決勝は、相手投手が東恩納蒼君(沖尚・2年)なので、残念ながらいいところなく抑えられてしましましたが、それまでは1試合あたり平均2桁得点でした。特に2番久高、3番仲程、4番赤嶺の並びは対戦相手から見ると脅威なので、冬場のトレーニング次第では強力打線に磨きがかかること間違いありません。
守備は新チームとは思えないほどの完成度の高さでビックリしました。それゆえに課題はただ一つ、投手陣です。主戦投手の2年生の平山君、1年生の田崎君が左投手なので、やはり右投手が1枚欲しいなと思わざるを得ません。右投手と言えば準決勝で1イニング登板した金城勇希君(1年)がいますが、現時点では線が細いため、もう少し時間がかかりそうな印象を受けました。
興南高校が来年の夏を制するにはやはり平山航多投手の復調と春の大会での優勝が条件となります。現時点では投打ともに沖縄尚学が1枚上手ですが、それでも打倒沖縄尚学の1番手として日本ウェルネス高校沖縄と共に沖縄の高校野球を盛り上げてほしいと思うブログ主であります。
次回は、秋季大会で決勝に進出し、見事九州大会の出場を決めた日本ウェルネス高校沖縄を紹介します。