りうきうのおとなのおもちゃ店

本日24日は(ご存じの通り)クリスマス・イブですが、今回は毎年恒例の “じわじわくる風俗記事” を紹介します。今年は昭和47年に我が沖縄の歴史上はじめて “おとなのおもちゃ店” が摘発された記事を紹介します。

同年5月2日付琉球新報によると、「おとなのおもちゃ店が沖縄で店開きしたのは2年前から。最初、特飲街の町かどでかくれるように開店したのがわずかの間に数軒も増加し学童が登下校する学校の近くに店が建つなど最近は子供の教育面や風紀を乱すものとして警察でも重視し、情報集めにやっきになっていた。」とあり、昭和45年(1970)に沖縄に初上陸した “おとなのおもちゃ店” は瞬く間に那覇市内を中心として中、南、北部に店開きするという有様で、復帰前後の我が沖縄の先輩たちのエロに対する飽くなき情熱がうかがえます。

同記事によると、沖縄で初めて摘発された店舗は那覇市辻町 “アイデアABC” とあり、ブログ主は実際に現場を訪れてみました。令和の今日では駐車場になっていましたが、昭和46年と52年のゼンリン地図も貼り付けておきますので、読者のみなさん是非ご参照ください。

・昭和46年ゼンリン地図によると “アイデアABC” はたしかに実在してました。紫囲みの「料亭那覇」「ラッキー時計店」「レストランジョージ」は今日でも同じ場所で営業しています。

・昭和52年のゼンリン地図です。”大人のおもちゃABC” に店舗名が代わっています。

・同場所を訪れてみましたが、残念ながら駐車場になっていました。

いかがでしょうか。昭和45年以降、もしかすると我が沖縄のシージャ(先輩)たちは

聖夜に “おとなのおもちゃ” で楽しい遊びに興じていた

かもしれません(笑)。

【参考】昭和47年5月2日付琉球新報9面記事全文をアップしますが、現在では考えられないレベルのどぎつい表現がじわじわきます。

おとなのおもちゃに手入れ / 経営者4人も逮捕

那覇市内を中心に中、南、北部の各地域にまたがって町かどや、ひどいのになると学校近くで白昼から堂々と店開きしている「おとなのおもちゃ」の情報収集に当たっていた那覇署は1日午後、厚生局薬務課の応援を求めて那覇市内四カ所の「おとなのおもちゃ店」をいっせい手入れした。販売禁止されている薬品や器具、さらにどぎついポルノ写真が発見され、約千点に上る証拠品が押収されたほか、経営者4人が薬事法違反と公然わいせつ陳列容疑で逮捕された。全琉にはおよそ数十件の「おとなのおもちゃ店」があるといわれるが、警察と厚生局が手入れをしたのはこれが初めて。警察ではいかがわしい非売品がまだ販売されているとして取り締まりを強化していくことにしている。

手入れは同日午後5時半から行われた。川平勝彦同署防少課長の総指揮で、那覇署から捜査員15人、厚生局から前田光康薬務課長ら5人計20人が4組にわかれて踏み込んだ。手入れを受けたのは那覇市辻町2の1の13「アイデアABC」湧川幸盛(46)経営おとなのおもちゃ店など四カ所。

店内からは捜査員もびっくりするほどのポルノ写真や非売薬品、器具が続々みつかった。厚生局では1カ年前におとなのおもちゃ店主を呼んで

「バイブレーターや、避妊剤、興奮剤は売ってはいけない」

と取り締まっていた。だが一時カゲをひそめていた非売薬品が多量に見つかるなど取り締まり官の目を盗んで売っていたようだ。

厚生局職員が薬品関係、警察の捜査員がポルノ写真など公然わいせつ分陳列面から操作したところ、四カ所の者から約千点の物が上がった。ポルノ関係ではブルーフィルムから複写した写真やエロ雑誌多数が押収されている。この日手入れとともにつかまったのは湧川のほか那覇市安里432、仲地邦夫(28)、同辻2の1、金城清(42)、同国場289、伊良波長純(48)の4人

「おとなのおもちゃ店」が沖縄で店開きしたのは2年前から。最初、特飲街の町かどでかくれるように開店したのがわずかの間に軒数も増加し学童が登下校する学校の近くに店が建つなど最近は子供の教育面や風紀を乱すものとして警察でも重視し、情報集めにやっきになっていた。

人形やおもちゃに見せかけた物などもあり、

取り締まりに慎重を期していたが、ようやく「どぎついポルノ写真や非売薬品類も販売されている」との情報をキャッチし厚生局の協力を求めて手入れに踏み切ったもの。村山那覇署刑事担当次長は「初めての捜索で千点に上る証拠品が出た。かなり悪どいポルノ物を売っていると聞いていたがこんなに多量に出るとは思わなかった。これを機にさらに取り締まりを強めていきたい」と話している。