本日14日付沖縄タイムス27面に一瞬目を疑うような記事が掲載されていました。ちなみに前日13日の沖縄タイムスプラスに「沖縄・4月以降の感染者数、福岡に次ぐ444%の増加率で推移 大阪府の約2倍(4月11日時点)」と題した電子記事が配信され、我が沖縄で4月以降新型コロナウィルス感染の増加率が急上昇している内容となっています。
先にタイムスの電子記事を参照し、その後にブログ主が全文書き写した記事をご参照ください。
ゲート前行動一時休止検討 – オール沖縄会議
名護市辺野古の新基地建設に反対するオール沖縄会議の大城紀夫、照屋義実両共同代表らは13日、県庁記者クラブで会見し、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、米軍キャンプ・シュワブゲート前の座り込み行動を一時休止する方向で検討していると明らかにした。14日の幹事会で正式決定する。
ゲート前の座り込み行動は、政府が埋め立て関連工事に着手した2014年7月から続いている。休止する間は集団で集まることを避け、巡回などで抗議を続けられないか模索する。
引用:令和2(2020)年4月14日付沖縄タイムス27面
参考までにオール沖縄会議の公式サイトをチェックすると
との告知があり、早い段階で新型コロナウィルスに関して警戒していたことが分かります。ほか沖縄タイムス辺野古・高江取材班の公式ツイッターを時系列でチェックしたところ、
・3月19日のツイッターでは参加者がカチャーシーを踊る動画が配信されています。
3月19日午後3時5分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前には、新基地建設に反対する市民約40人が座り込んでいます。沖縄民謡「唐船ドーイ」が流れると、市民がカチャーシーを踊り始めました。指笛も鳴り、笑顔が広がります。#沖縄 #辺野古 pic.twitter.com/VYbP0MYw7b
— 沖縄タイムス辺野古・高江取材班 (@times_henoko) March 19, 2020
・3月26日は80名の参加者が座り込んでいる様子が配信されています。
3月26日正午過ぎ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前では新基地建設に反対する市民約80人が座り込んでいます。「国の関与」取り消し訴訟で最高裁が上告審判決を言い渡すこの日、市民が「法律を守れ」「民意を守れ」と声を上げる中、機動隊による強制排除が始まりました。 #辺野古 #沖縄 pic.twitter.com/h7muowMYrb
— 沖縄タイムス辺野古・高江取材班 (@times_henoko) March 26, 2020
・3月30日は参加者30人の座り込みの様子が掲載されていました。
3月30日午後3時、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では、資材搬入を前に新基地建設に反対する市民ら約30人が座り込みました。待機するミキサー車やダンプカーなどが列をなす中、機動隊によって強制排除されました。#沖縄 #辺野古 pic.twitter.com/VBs1VMT8Z4
— 沖縄タイムス辺野古・高江取材班 (@times_henoko) March 30, 2020
・4月6日です。参加者と機動隊との間の”濃厚接触”のシーンが掲載されていました。
4月6日午後0時18分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込む市民約20人を機動隊が強制排除しました。市民らが「海に生コンはいらない」「ダンプトラックは引き返せ」と抗議しながらも、生コン車や土砂などを積んだ工事車両60台がゲート内に入っていきました。#沖縄 #辺野古 pic.twitter.com/mSzLyRiRWb
— 沖縄タイムス辺野古・高江取材班 (@times_henoko) April 6, 2020
・4月9日のツイッターです。この時点になって初めてソーシャル・ディスタンスに配慮した旨の記述が確認できました。
4月9日午後0時15分頃、名護市辺野古の米軍キャンプシュワブのゲート前では、市民らが雨のなか工事車両に向かって「違法工事反対」と抗議。関係者によると、この日から新型コロナウイルス感染症対策で座り込みをなくし、人との間隔を空けた活動に移行したという。#沖縄#辺野古 pic.twitter.com/xz4ZpzuHf9
— 沖縄タイムス辺野古・高江取材班 (@times_henoko) April 9, 2020
・4月13日のツイッターです。座り込みの間を空けた写真および新型コロナウィルス対策を講じた旨の記載があります。
4月13日午後0時30分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、「民意に従え」と市民らが新基地建設に抗議しました。市民らは「新型コロナウイルスの感染者が出れば抗議ができなくなる」と、マスクのない人を帰すなどマスク着用を徹底していました。#辺野古 #沖縄 pic.twitter.com/GD3YbjL09D
— 沖縄タイムス辺野古・高江取材班 (@times_henoko) April 13, 2020
オール沖縄会議の新型コロナウィルスに対する対応策を時系列で追ってみましたが、正直なところ反応が遅いという感想です。そして公式サイトでは早い段階から警鐘を鳴らしているにも関わらず、運動の中心である米軍キャンプ・シュワブゲート前では4月9日を以て初めて対策に乗り出しているのは注目に値します。
那覇市の公式サイト”新型コロナウイルス感染症について(4月13日現在)”によると、沖縄県新型コロナウィルス感染症患者発生状況は3月22日を境にして明らかに急上昇しています。それを考えると、4月6日の抗議活動のツイートなんてはっきり言って言語道断です。オール沖縄会議の活動家と一般市民との間に意識のずれがあること、活動そのものが民間から”遊離”していることの傍証と言えます。
余談ですが、上記引用の沖縄タイムスの記事は27面下部に小さく掲載されていました。ブログ主は、沖縄タイムス側でも現在の米軍キャンプ・シュワブゲート前の抗議活動について快く思っていないこと、はっきり言えば”もてあましている”のではと判断しました。それと今回の新型コロナウィルスの蔓延では、民間それぞれの立場から政府の対応を批判する言動が目立ちますが、少なくとも
4月以降米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込みをしていた参加者、およびそれを黙殺したマスコミには政府を批判する資格があるのか
と突っ込みを入れて今回の記事を終えます。