俺が調子に乗って“第67回沖縄県高等学校野球秋季大会”の決勝戦の観戦結果を語ってみよう

本日(10月8日)13時、沖縄市のコザしんきんスタジアムで第67回沖縄県高等学校野球秋季大会の決勝戦が絶賛開催されました。決勝のカードは沖縄尚学と興南の私学2強対決になりましたが、実はこの2チーム、公式戦であまり対戦しない傾向があるんですよね。直近の対戦は今年の春季大会の準決勝で、この時は沖縄尚学が 5-3 で興南高校に勝利しました。

意外だったのは、ブログ主が私学2強の対決を現地観戦するのは、2008年の夏の県大会準決勝以来10年ぶりで、この時は東浜投手と島袋投手の歴史的な投手戦を見ることができました(試合は 3-1 で沖尚の勝利)。今回はどのような結果になったか?野球好きの読者の皆さん、是非ご参照ください。

・コザしんきんスタジアムの駐車場は満員でしたので、やむを得ずコザ十字路のミュージックタウン駐車場を利用しました。中の町社交街を抜けて徒歩10分程度でスタジアムに到着します。

・コザしんきんスタジアムに到着した時点でスコアボードに決勝戦の文言が掲げられていました。テンションあがります。

・余談ですが、先日購入したシューズを履いての観戦です(詳しくは当ブログの『ちょっとした“借り”を返してきたお話』を参照)。

・沖縄尚学、興南高校ともに応援にも気合がはいっていました。

・両チームとも引退した3年生が応援に駆けつけていました。特に沖縄尚学の3年生たちがノリノリで応援していたのが印象的です。画質は悪いのですが、先日プロ志望届けを提出した砂川リチャード君の姿が確認できます。

・両チームのスターティングメンバーです。沖縄尚学は下位打線を変更してきました。興南は2年生左腕の藤木くんが先発です。

・試合開始です。バックネット裏で観戦しているブログ主も両チームの応援同様テンション上がりまくりです。

・試合終了です。沖縄尚学が 4-1 で興南高校を下して優勝。沖縄第一代表として九州大会に臨みます。

沖縄尚学の勝因はなんと言っても左腕エースの知念君の好投に尽きます。初回に興南高校の2番根路銘君にライトスタンドにホームランを打たれたのですが、その後は見事な投球で9回を投げきりました。本塁打を含む8本のヒットを打たれたのですが、要所を締めて追加点を許すことはありませんでした。

打線も集中力がありました。初回の加点は2番深川くんの3塁打の後、すかさず3番池間くんがスクイズを決めて先制、4回は4番水谷君と5番知念くんの連続ヒットの後、6番普久原くんの犠牲フライで加点しました。9回は2アウトから3連続2塁打で2点をもぎ取ります。ヒットの数は少ないのですが、効率よく得点していたのが印象的です。

対する興南高校は、負けはしましたが、藤木(左)- 仲松(右)の2年生投手が8回までゲームを作ったのが収穫でしょう。先発の藤木くんはストレートの最速が120㌔中盤ですが、キレイな投球フォームでストレート、変化球のコントロールが良く安定感がありました。5回2失点で、先発の役割を見事果たしました。課題はスタミナです。

6回から登板した右腕の仲松君はストレートの最速が139㌔、縦の変化球がいい好投手です。9回2アウトからの3連続長打を浴びたのはもったいなかったのですが、今後楽しみな投手だなと思いました。彼も課題はスタミナです。

興南はやはり打線が課題です。現時点で4番が固定できていません。そのため甲子園経験者の1番仲村くんと2番根路銘くんという県内最高の1,2番コンビを充分に生かすことができません。投手力を含むディフェンス力は申し分ないため、九州大会で勝ち進むには打線の奮起が必要です。

ついでと言ってはなんですが、沖縄尚学の左腕エース知念大成くんの投球フォームを掲載します(画質悪)。彼は兎に角腕のふりが速いです。個人的に驚いたのはプレートの使い方で、踏み込み位置が中央になっています。今日は最速139㌔のストレートだけでなく、変化球(スライダー系とチェンジアップか)を効果的に使っていました。秋の時点では打ち崩すのが難しいでしょう。九州大会でも活躍が期待できる選手です。

もうひとり沖縄尚学の1年生4番の水谷くんのバッティングフォームです。彼はプルヒッターで、ブログ主が見た3試合ではセカンドゴロを量産していましたが、打撃自体は悪くありません。狙い球を絞って思いっきりスィングしていましたが、本人のイメージと実際の身体のうごきにズレがあるように見受けられました。ただし経験を積めば改善できるので心配することはなさそうです。近いうちに県を代表する打者になるでしょう。

少し長くなりましたが、今年の県代表チームは去年の代表の美来工科、興南よりもレベルが上と思います。沖縄尚学、興南ともに予想以上にレベルがアップしているので沖縄県県勢ひさびさのセンバツ出場なるか、いまから九州大会が楽しみでしかたありません(終わり)。