【追記】俺が調子に乗って “高校生失明事件” の再検証を行った結果…

今年1月27日の未明に起こった “高校生失明” の案件について、前回ブログ主なりの検証記事をアップしました。実はこの案件については「悪ふざけがすぎるから」と判断した “没ネタ” がありますが、先日ついうっかり “香ばしいネタ” を発見したので、改めて 「検証記事その2」として紹介します。

この案件について、マスコミ報道ではA少年と巡査の証言の食い違いを強調して記事を配信する傾向があります。もちろんその点も重要ですが、実はそれと同じぐらい重要なのが少年と巡査の供述の共通点です。ではその共通点とは何か、それは11月3日に県警本部で行われた「説明会」の記事から引用しつつ説明します。

Q. バイクを止めようとした際にバイクが止まらなかったとおっしゃっているが、これは警察官の言い分なのか。被害者側の高校生も一致している点なのか。

A. 両者からの供述です。

Q. 停車を求められたが停車しなかったという認識でいいか。 

A. その辺は若干齟齬(そご)があるので具体的には申し上げられないが、車両が止まらなかったのは事実。

Q. 車両が止まらなかったのは事実で、止めようとしたのは止まらなかったというのは警察官の言い分のように聞こえるが、高校生も一致しているということになるのか。

A. 一致している。

引用:【沖縄の高校生失明事件】 警官による暴行を謝罪 撮影不可だった県警本部の「説明会」を全文公開

それともう一つ、「沖縄高校生失明事件の叔母です」と題したツイッタの固定投稿に

① 甥の証言

バイクでコンビニにいたところパトカーが入ってくるのを見て、補導を恐れ解散、その後友達との待ち合わせ場所に向かっていたところに警官と遭遇。体感速度20キロ程度で現場を走行、進行方向右側の暗闇から警察官が急に現れ避けるも、右目辺りを警棒で殴打された。

※制止するよう声がけ等求められていない(以下略)

とあり、共通点は「警察官との遭遇」「止まらなかったバイク」、そして「転倒という文言が(両者および質問した記者たちから)出てこない」の3点です。前回の記事でも少し強調しておきましたが、これらの共通点から導き出される推測として、01時16分におけるA少年と巡査との遭遇では、

バイクの横転事実は認められない

という仮説が成り立ちます。再アップですが、少年(およびその親族)の証言を参照すると、01時16分の “接触” は以下のようになります(赤矢印が少年の進行方向、青矢印が警官の進行方向、黄色囲みが遭遇場所)。

実際に現場をチェックすると、進行速度20キロ程度で走行している際に、右から不意に警官が現れる状況は想定できます。そしてA少年とその親族は

「息子は、バイクで走っていたら道の右側から警察官が急に出てきて、棒のようなもので殴られたと話していました」(令和04年02月08日付FLASHの記事におけるA少年母のコメント)

体感速度20キロ程度で現場を走行、進行方向右側の暗闇から警察官が急に現れ避けるも、右目辺りを警棒で殴打された。(上記引用から)

と証言していることから、少年の行動を推測すると、

いきなり右目付近を殴打され、その後視力に違和感を覚えるも、バイクを横転させずに、その場から立ち去った

という、オートレーサー顔負けの神業スキルを駆使したことになります。

※なお、不意打ちは「頭を柱にぶつける」レベルの痛みを想定しています。

しかも、この後の少年の行動が実に秀逸なのです。参考までにブログ主の “作文” を紹介しますが、

・01時16分、巡査に不意打ちを食らって、右目に “違和感” を覚えたあとも、両手でしっかりハンドルを握ってバイクを操作し、現場を立ち去った。

・親族のツイッターのプロフィール写真に「A少年の着衣」がアップされているが、まいどなニュース上に掲載された少年の着衣と一致する。そしてその着衣には血痕が認められるが、つまり右目に重傷を負いながらも、少年は両手でハンドルを握って2~3分程度バイクを運転した。

・少年が救急に通報した場所は、前回記事でも言及した通り、救急車の呼びやすい場所である。そこで少年は「ケータイの充電が残り少ない」ことも考慮の上、確実に救急車に向かってもらえるよう「単独事故」の名目で通報した。それが01時20分ごろ。ちなみに単独事故で通報すると、救急隊員が警察に通報するのが常であるが、今回は救急車に迎えにきてもらうことを最優先した。

・だがしかし、もしかすると救急車が迎えにこない点も想定し、いざという時のために仲間にもLINEで現場に来るよう連絡した。それが01時23分。

・少年の目論見どおり、現場に仲間が急行、その後救急車も到着。

となります。なお、少年の叔父はまいどなニュースでの取材に応じ、

 小川氏は「通報した場所は、ケガした場所からは数百メートルも離れている。目に重傷を負ってそこまで運転していけるものか」とも問うた。叔父は「その場所では、ピザの配達のアルバイトをやっていますので(地理に詳しい)。急に殴られたので、このまま止まってしまうと余計に殴られるという恐怖心が一番だった。血が流れて目が見えない状態だったので、本人はパニックになっていた。それで(逃げた)…ということです」と説明。さらに、叔父は「一番最初に友だちが到着し、救急車の後にパトカー1台で警察官2人が来た。(警官に殴られたという説明は)しています」付け加えた。

引用:沖縄の高校生失明事件 「警察は本当のことを話して」警官と“接触”した被害者の母と叔父、小川泰平氏が直撃

とありますが、本人はパニック状態になっていたどころか、ブログ主が行動を推測した限り、極めて冷静に “事故” を処理していることになります。

となると、少年および親族の証言から推測した彼の “正体” は漫画「D-LIVE!!」の主人公である、

斑鳩悟(いかるが・さとる)君並みの凄腕ドライバー

というのがブログ主の結論です。そして、

我が沖縄の17歳は凄すぎる

と謎の感動に浸りつつ、今回の記事を終えます。