“長寿県沖縄” という戦後最大のユクシムニーの考察(1)

今月23日に厚生労働省によって公表された「令和2年都道府県別生命表」によると、我が沖縄男性の平均余命は80.73歳、女性は87.60歳であり、順位を見ると、男性は43位、女性も16位と大幅に順位を落とす結果となりました。

かつては「長寿県」を標榜していた沖縄県当局にとって、厚労省からとんでもない “クリスマス・プレゼント” をもらった形になったわけですが、今回は試しに昭和50年からの厚労省統計データをまとめると面白いことに気が付きましたので、当ブログにてまとめてみました。

参考までに、都道府県別生命表は5年ごとに公表され、我が沖縄は復帰して3年後の昭和50年(1975)からのデータを確認することができます。そして令和02年までの数値をまとめた表は下記ご参照ください。

これらのデータから、真っ先に男女とも平均余命が前回調査時を下回ったことは一度もないことに気が付くはずです。そして、男女同時に1位になった年が、昭和55年と昭和60年の2回だけの点にも注目してください。それはつまり、我が沖縄で昭和45年から導入された、「国民健康保険制度」が昭和55年あたりには完全に軌道に乗った何よりの証拠なのです。

次に気付くのが、平成12年(2000)における沖縄男性の順位が大幅に低下している点ですが、どうやら歴史上、沖縄の平均余命が全国平均を下回ったのはこの時が初めてらしいのです。その後、男性については全国平均との差が徐々に広がっているのも見逃せません。

最後に、それでも平成27年度には男女とも平均余命が80歳を超え、統計データが発表された昭和50年時に比べると、男性は8歳、女性は10歳も数値がアップしています。それはつまり、昭和50年時に比べると、格段に暮らしやすい社会が実現したと言っても過言ではありません。

つまり、我が沖縄は、「ヤマトに差別され」「米軍基地の過重負担に苦しめられ」ながら、平均余命を上昇させるという、

世界史における奇跡を実現したのです。

そのため、順位低下なんて気にするなと言いたいところですが、残念ながら今回のデータ公表で「長寿県沖縄」でジン儲けしようとの下卑た企みは完全に潰えました。なので、ブログ主は沖縄県庁に向かって

ざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

と叫びたい気持ちで一杯です。

ただし、男女とも平均余命の順位低下は生活習慣があまり好ましくない面があるのも否めませんので、次回はこの点について言及します(続く)。