本日(3月9日)、ブログ主は興南高校と選抜出場校である松山聖陵高等学校との練習試合が行われるとの情報を事前に入手、そして実際に試合を見学してきました。午前9時から興南高校グラウンドで試合開始、実際に見学したのは2回の裏からになりましたが、観戦レポートをアップします。
ちなみに松山聖陵高校については、投手の土居君が恵体(189㌢80㌔)、あと沖縄出身の選手が多い(監督も沖縄出身)程度しか知りません。先ずは見たままで判断しようと思い、あえて詳しく調べませんでした。本日の沖縄はなぜか急激に気温がさがり(16度)、風も強くブログ主は寒さに震えながらの見学になりましたが、試合そのものは面白い内容でしたので調子に乗って解説します
・一塁側が松山聖陵(後攻)、三塁側が興南(先行)で試合開始。興南の先発は(たぶん)右腕の仲松くんで、本日の出来は非常によく4回0封、5回1アウトで2番手の又吉君に交代しました。
・松山聖陵の先発は土居くん。ちなみに登板後外野で観戦しているブログ主の目の前を通りすぎていきましたが、189㌢の恵まれた体で下半身もがっしりしていた印象です。ただし今日は出来が悪く、ストライクとボールがハッキリしていて興南の左打者にインコースよりの球を狙い撃ちされていました(アウトコースはすっぽ抜けが多かったです)。今日の試合を見た限りでは制球に課題ありですが、指にかかったときのストレートは速かったです。
・宮城大弥投手です。今日は7回ノーアウト二塁の場面から登板し、2回1失点の結果でした。2番手の左腕又吉くんが松山聖陵打線につかまったために緊急登板の形になりました。今日は変化球の制球に苦しんでいましたが、ストレートの威力で松山聖陵の打線を抑え込みます(低めに糸を引くようなストレートを投げ込んでいて、本日登板した投手のなかではレベルが1段上だと実感)。
・松山聖陵のディフェンスはエースの土居くんが6回5失点、2番手のアンダースローの右腕投手が乱調で7回に一気に4失点していまいます。そのため守備からリズムをつくることができず、エラーや送球ミスが目立ちました。
・ただし打線は興南2番手の左腕投手又吉くんをとらえて、6回に1点、7回に3ランホームランで3点追加しました(又吉くんは7回に1アウトもとれずノックアウト)。このホームランによって打線の集中力がアップした感じです。8回には宮城くんからヒット3本を重ねて1点追加します。宮城くんレベルの投手でも失投は見逃さないあたりさすが選抜出場校チームです。
・試合終了です。松山聖陵は最終回も粘ったのですが(2アウト1,2塁)、最後の打者が内野ゴロに倒れてしまいます。
・本日の試合のまとめは
【松山聖陵】
練習試合解禁間もないことと、気温が急激に下がるコンディションの影響でしょうか、登板した3投手の制球が乱れ気味で、その結果守備のリズムが取りにくくエラーや送球ミスが見られたこと。このあたりは要改善です。ただしまだ本番までに時間があるので修正することは可能かと思われます(先発土居くんが6回5失点、2番手のアンダースロー右腕が1回4失点、3番手サイドスローの右腕が2回無失点)。
打線は本塁打1本、2塁打がたしか3本で調子に乗ったときの破壊力はすごいと思いました。宮城くんからタイムリーで加点したことが一番の収穫でしょう。ただし前半はバントミスが目立ちました、このあたりは早急に修正する必要があります。
【興南】
先発右腕の仲松くんの好投が一番の収穫です。ディフェンスは相変わらずの鉄壁で、打線もエンドランを多用して9得点。投打ともに仕上がり上々のように見受けられます。唯一の不安は2番手で登板した左腕投手の又吉くんで、甘いストレートを痛打されてしまい、ノックアウトされたぐらいでしょうか。(先発仲松くんが4回1/3無失点、2番手又吉くんが1回2/3イニング4失点で7回裏1アウトもとれず降板、3番手宮城くんが2回1失点、4番手右腕當山くんが1回無失点)。
いかがでしょうか。松山聖陵は試合の前半はいいところなかったのですが、後半は打線の集中力が増して5得点、破壊力では興南より上でした。現時点でたしかに課題はあったのですが、まだまだ時間はあります。練習試合をこなして試合勘を養い、選抜本番では聖陵ナインが大活躍することを心から願ってやみません(終わり)。
【参考】
・高校野球ドットコム 松山聖陵・応援旗の前で誓う甲子園初勝利!
・松山聖陵 野球部メンバーに沖縄出身がずらり、監督は沖縄尚学で選抜優勝経験あり
【松山聖陵メンバー】 愛媛新聞号外(1月26日)参照。