興南、土浦日大、木更津総合、敦賀気比ブロックの展望

本日(8月5日)、第100回全国高校野球選手権記念大会が絶賛開催され、開幕ゲームは星稜(石川)が9-4で藤蔭(大分)に勝利しました。当ブログでは大会5日目の第4試合に予定されている興南(沖縄)vs土浦日大(茨城)と、大会6日目の第一試合、木更津総合(東千葉)vs敦賀気比(福井)の展望についてまとめました。野球好きの読者の皆さん、是非ご参照ください。


代表校紹介はバーチャル高校野球の Web サイトをご参照ください。

沖縄の代表校紹介 – 興南(2年連続12回目)

茨城の代表校紹介 – 土浦日大(2年連続4回目)

東千葉の代表校紹介 – 木更津総合(3年連続7回目)

福井の代表校紹介 – 敦賀気比(3年ぶり8回目)

興南・土浦日大・木更津総合・敦賀気比ブロックの4校について、最初に確認したのが、地方予選における総得点・総失点・イニング数の相関関係です。地方大会をどのように勝ちあがってきたかを推測することができます。

この相関図からは、我が沖縄代表の興南高校は打線の火がつくのが遅く、木更津総合はマシンガン打線であることが分かります。敦賀気比は打線の爆発力がえげつなく、土浦日大も甲子園標準の強力打線であることが分かります(ちなみに甲子園出場校の標準は1イニング取るのに必要なイニング数が2.1~2.2で、1イニングに何点取れるか?の数値は2・2~2.3あたり)。

ディフェンス力に関しては、興南がダントツで優れていて、土浦日大は明らかに不安、木更津総合と敦賀気比は1イニングあたりの失点数が多いのが気になります(ちなみに甲子園出場校の標準は1イニングで何失点するか?はだいたい1.4~1.5あたり)。

是に由りて之を観(み)れば、興南はディフェンス型、土浦日大と敦賀気比はオフェンス重視、木更津総合はバランス型であることが分かります。

今回は試しにバーチャル高校野球提供のデータ(興南はプラス7月25日付沖縄タイムススポーツ欄(19)に掲載されたデータも参照)を遣って、もう少し詳しい数値を出してみました。

チームOPSに関しては、甲子園出場チームの平均は大雑把にみて0.85前後で、興南も決して悪い数字てはありません(ちなみに去年は0.79ですので打力は明らかにアップしています)。にもかかわらず土浦日大、木更津総合、敦賀気比の打線に比べると明らかに見劣りします(というかOPS1.0前後は凄いの一言)。個人的には長打あり、犠打もきっちり決めて、盗塁数も多い木更津総合の打線が脅威に感じます。

ディフェンス面に関しては、興南のチーム失策1と木更津総合の失策2が光ります。それに反して土浦日大の失策9はちょっといただけないかなと。本番の試合までに修正できるかが見所です。

チームの投手力に関しては、(継投策を取るチームが多くなったため)チーム全体の指標としてまとめました。興南に関しては個人データが入手できたので、参考までに投手指標を計算してみました。

チーム防御率に関しては土浦日大、木更津総合、敦賀気比の3チームの自責点データが入手できなかったため空白にしました(ブログ主推定では木更津、敦賀が1.0~1.1、土浦日大が1.2)。投手指標で一番すごいのが興南のチームK/BBが6.25であること、この数値が高ければ試合を支配する能力が高いと看做されますが、興南の数値は驚異的です。

敦賀気比の平均イニング数が少ないのは、地方大会でコールドゲームが多かったからです。その影響かWHIPの数値が非常に低くなっています。木更津総合は与四死球が多いのが気になるところです。

これらのデータを参照したところ、このブロックの勝ち上がりは総合力に優れた木更津総合か、ディフェンス力が圧倒的な興南のどちらかと予測できます。土浦日大はデータ上とはいえつけいる隙がありますので、正直なところちょっと厳しいと思います。

だがしかし、土浦日大は茨城県予選でセンバツ2勝の明秀日立、決勝で常総学院に快勝しています。県大会準決勝でも霞ヶ浦高校に勝っていますのでナインは相当自信をつけて甲子園初戦に臨むことは間違いありません。敦賀気比も1イニングあたりの得点力が3.76という驚異的な打力を誇りますので、少しでも調子を落としたチームがあっさり負けてしまうことも十分考えられます。これが甲子園本番の怖いところです。

個人的には興南、および土浦日大ともに現在のチーム状態(およびレベル)を測る上で絶好の相手と考えています。ブログ主は興南勝利を信じて疑わないのですが、それ以上に両チームが甲子園本番で素晴らしい試合を見せてくれることを確信して今回の記事を終えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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