先月12日に、宜野湾市立グランドほかで第47回沖縄県高校野球部対抗競技大会が開催され、今年は興南高校が469点の歴代最高レベルの得点をマークして優勝しました。オフ(冬場)の基礎体力等トレーニングの向上を目的に昭和47年(1972年)から開催された競技会も今年で47回目、もはや全国的にも有名になった沖縄高校野球独自のイベントです。今回は過去3年間および、ブログ主がチェックした第36回大会以降のデータを参照に、今年の高校野球界の展望を調子に乗って語ります。読者のみなさん、ぜひご参照ください。
まず過去3年間(第45回から第47回)のデータまとめです(1位から10位まで)
今年は興南がぶっちぎりの優勝、2位の糸満高校はさすがの結果で3位のコザ高校も過去3年で安定して400点の大台を超えているのが目を引きます。意外なのが去年462点のハイアベレージをマークした沖縄水産高校が得点を大きく落としたことと、9位の沖縄尚学の合計点が400点を大きく割ったことです。
気になるのが秋季大会ベスト4の嘉手納高校が267点(29位)と下位に沈んだことと、去年の夏ベスト4の北山高校の合計点が306点と予想以上に低かったことです。夏の選手権に出場するためには400点越えが必須とブログ主は確信していますので、この2チームはこの結果だけみると極めて厳しいと言わざるを得ません。特に北山高校は体力に自信チームには極めて相性悪いので、春の大会はどのように戦っていくのか注目したいところです。
次は第36回(2008年度)から第47回大会のデータから、春の選抜および夏の選手権出場チームが競技会でマークした得点をまとめてみました(第42回大会の美里工業だけは合計点のデータが確認できませんでした)。
夏の選手権に関して言えば、出場校の競技会合計点の平均が422点です。この事実はブログ主が競技会のデータを最重要視する根拠のひとつで、過去11年で合計点400点以下のチームが甲子園に出場したケースはたった1回しかありません。しかも該当チームである2014年の沖縄尚学は前年度の秋の九州大会優勝、神宮大会優勝という沖縄高校野球の金字塔を打ち立てたチームですから突然変異の大例外と断言できます。
近年沖縄の高校野球は弱くなったという風評がありますが、過去11年で夏の選手権の初戦敗退は3回しかありません。その理由のひとつが代表校が甲子園で勝ち抜くための標準的な基礎体力を備えていることで、上記のデータはそのことを裏付けしています。
今回の結果だけを見ると、1位の興南高校から7位の知念高校までが今年の夏の選手権出場に最も近いチームで、9位の沖縄尚学はちょっと微妙かなと考えてます。ただしデータはあくまで参考値なので、今年こそ例外が誕生するのでしょうか。今から春や夏の公式戦を待ち遠しく思うブログ主であります。(終わり)
【参考リンク】
沖縄県高等学校野球連盟公式サイト