第104回全国高校野球選手権沖縄大会の観戦記(興南vsKBC)

本日(16日)ブログ主は平成30年(2018)以来4年ぶりに、夏の高校野球沖縄大会準決勝の現地観戦をしてきました。今日のLIVE中継、あるいはQABのアーカイブ配信などで、結果は既にご存じの読者もいるかと思われますが、今回はひさしぶりに調子に乗って観戦記をアップします。野球好きの読者のみなさん、是非ご参照ください。

・沖縄セルラースタジアム(以下セルスタ)周辺の駐車場は割高のため、かなり離れているのを承知で辻町の400円駐車場を利用し、セルスタまで徒歩移動しましたが、途中雨が降ってきて移動に難儀しました。

・春の大会から問診票(同意書)を記入、提出してチケットを購入します。なおチケットは100円値上がりです。

・球場内で興南高校野球部員から応援グッズをもらいました。ありがとうございます。

・グランド整備に時間がかかったため、試合開始は予定より30分遅い10時30分開始になりました。

・(画質悪ですが)興南高校は島袋洋奨君が副部長としてベンチ入りしていました。彼の高校時代を知っているファンにはとっては感慨深い光景です。

・両チームのスタメンです。興南は平山航多投手(2年・左腕)が先発です。

・試合開始です。バックネット裏に陣取ったブログ主もテンションあがります。

・ちなみに試合の流れを大雑把に説明すると、

≪1回裏≫ 興南先発の平山投手が大乱調。四球→四球→三振→四球→レフト前ヒット(0-1)→三振→四球(0-2)で1イニング、アウトを2つ取っただけで、エースの生盛君が緊急登板します。ただし、生盛君は140㌔を超えるストレートを連発して8番打者を3球三振、嫌な流れを断ち切ります。

≪2回・3回表≫ 二回表はKBCらしからぬ守備の乱れから興南に1点献上、三回表は興南2番の長田君にホームランを打たれ、ここで先発依田投手が降板します。だがしかし二番手のエース大城投手が踏ん張り、六回まで一進一退の攻防が続きます。

≪7回表≫ 興南はこれまで打ちあぐねていたKBCのエース大城君を捉え、2アウト2,3塁から2番長田君のライト前ヒットで勝ち越します(4-2)。だがしかし、ここは大城君も踏ん張り、興南の4番盛島君をセンターフライで打ち取ってこれ以上の追加点は許しませんでした。

≪7回裏≫ リードした影響が悪いほうに出たのか、興南のエース生盛君の投球リズムが微妙に狂います。KBCは1アウト2,3塁のチャンスで1番大城君が値千金のレフト前タイムリーヒットで同点に追いつきます(4-4)。さらに勝ち越しのチャンスを作ったのですが、ここは生盛君が踏ん張ります。

≪9回裏≫  KBC学園はノーアウト2,3塁の大チャンスを作りますが、上位打線(2,3,4番)が興南のエース生盛君に三者三振を食らってしまいます。現地で見た限りでは抜け球を連発していたかのように見えましたが、アーカイブ動画を見ると、スクイズやゴロを打たせないために高めに配球していることが分かりました。改めて興南バッテリーの冷静さに脱帽です。

≪11回表≫ 興南は2アウト3塁のチャンスで1番仲程君がセンタ前にヒットかと思われる小フライを、KBCのセカンド喜屋武君が背面キャッチのスーパープレイが飛び出します。延長戦とは思えないKBCナインの集中力の高さにブログ主は現地でただただ驚くばかりでした。

≪11回裏≫ KBCは1アウト1塁で1番大城君がセンター後方へ大飛球を放ちますが、これまた興南のセンター禰覇君が好捕。2アウトになって2番打者の初球に1塁走者が不意打ちの盗塁を仕掛けますが、興南の捕手盛島君が見事盗塁を刺します。

≪12回表≫ 興南は1アウト1塁で4番盛島君がショート横を抜ける痛烈な打球を放ちます。それを見た1塁ランナーの禰覇君が快足を飛ばして一気に本塁を陥れ、ここで勝ち越し(5-4)。その後、今日は攻守でキレッキレの動きを見せていた5番安座間君もライト前にタイムリーを放ち6-4とリードを広げます。ここでKBCナインの気持ちが折れました。そして12回裏は生盛君が3人で抑えて興南高校が6-4で勝利した次第です。

いかがでしょうか。4時間を超える熱戦をうまく説明できませんが、今度の試合の凄さは、試合の中盤から終盤、そして延長に入っても両チームの集中力が全く途切れなかった点です。その証拠に3回以降は守備のミスらしいミスはありません。そしてKBCが体力やメンタルの削り合いの試合展開で興南相手に互角の勝負を見せた点は特筆に値します。

興南の勝因は、打のタレントの差で、興南はクリーンアップが12回表に最高の仕事をしました。盛島君の強烈な打球を見た禰覇君の走塁技術、そしてKBC学園にトドメを刺した5番安座間君のタイムリーヒットなど “いざというときに個の力で局面を打開できる選手を複数擁している” 点が勝利につながったのです。

この後行われた沖尚vs美里工業もハイレベルな投手戦となり1ー0で沖尚が勝利しましたが、ブログ主は明日の決勝は打のタレントの差で興南が優勝する確率が高いと見ています。今日の熱戦の疲れが明日に影響するか不明ですが、ブログ主は興南、沖尚ナインともに悔いのない最高の試合を見せてくれることを確信して今回の記事を終えます。

【参考リンク】

https://www.qab.co.jp/movie/episode/naha220716-01?fbclid=IwAR0vnVY4QRMW9AQgYcQKUPpK0B1oU1P_7vItDSFLX9mgWU85RTVaoepxHYA

https://www.qab.co.jp/movie/episode/naha220716-02?fbclid=IwAR2JlkgelHUcWjqqf_jYbpStkw0ENZjcDArEHU-7EBF0G5r__dGELieLCCA/