(続き)今回は先に行われた第49回衆議院議員選挙の結果を県内マスコミがどのように報じたかついて言及します。選挙翌日(11月1日)の沖縄タイムス1面は “自民2勝 議席増” との大見出しで、小選挙区における自民党の躍進を大々的に報じていました。
今回のマスコミ報道でブログ主が印象に残った件が2つあります。一つは沖縄二紙の記事ですが “ドキュメント” と社説・コラムに著しい落差を感じた件です。具体的には各選挙区における個別候補の動向や勝敗を分けたポイントなどの解説記事が秀逸で、かつきわめてわかりやすく記述されていました。つまり各社とも社内で最も優秀は記者を現場に配置していたわけであり、実に素晴らしい記事内容なので、読者の皆さんも一読されることをお勧めします。
それに対して社説とコラムは「うーん」と首を捻らざるを得ませんでした。その理由は簡単で、今回の選挙結果を(無理やり)辺野古新基地反対運動に絡めて論説やコラムを掲載していたからです。今回は、前回の衆院選とちがって「安部・菅政権のコロナ対策および今後の経済政策」が一番の選挙争点であり、辺野古はその次、あるいは次の次ぐらいのレベルです。
だから今回の選挙結果を受けて、争点がそこにないにも関わらず「今回の選挙結果で自公が躍進したが、普天間基地の辺野古移設反対の民意は揺るがない」と主張するのは筋違いであって、無理に辺野古に絡める必要はないだろうと言うのがブログ主の率直な感想でした。むしろ、
安部・菅政権時代のコロナ対策を絶対に評価しない沖縄二紙の頑な姿勢
に不信感すら湧いた次第です(それはつまり社説やコラムを掲載する記者たちのレベルが現場に派遣された記者より……おっと、これ以上の言及はやめときます)。
もうひとつ印象に残った件は、TVの選挙特番における出口調査の結果と実際の得票数に乖離があった点です。当日ブログ主はNHKの選挙特番を視聴していましたが、開票前に報道各社独自の出口調査が報じられていて、結果的に沖縄第1区と2区は的中し、3区と4区には明らかな乖離がありました。なぜそのような結果になったのかをブログ主なりに考察してみましたが、どうやら調査方法が偏っていたのではという結論にたどり着きました。理由は次のツイートをご参照ください(ブログ主もこの場面はリアルタイムで見ました)
衝撃の結果(>.<) pic.twitter.com/LbKAYfxHga
— 徳永(大阪市住吉大社近くで実質無料塾の開業準備中) (@yaruriyuuwokan1) October 31, 2021
ちなみに今回の選挙は各社マスコミともに選挙予測を大きく外したのですが(例外は朝日新聞社)、さすがに上記ツイートの玉城県政支持・不支持のグラフには腰を抜かさんばかりに驚きました。
最後に余談として、今回の選挙の投票率の低さに言及する記事も散見されましたが、大雑把にまとめると「政治に対する諦観」が結果として有権者の政治意識の低下を招いてしまったとの内容でした。参考までにブログ主は「今回はコロナ禍で巣ごもりした高齢者たちが選挙にいかないだろう」との “オバー情報” を耳にしていましたので、これが投票率低下大きな要因になったのではと考えています。そして、
筋違いの社説やコラムを提供するマスコミの報道姿勢が、有権者の政治意欲の低下に一役買っているのでは
と疑いつつ、今回の記事を終えます。