今回は今月3日に一般公開された那覇市壺屋の “国指定重要文化財「新垣家住宅」” の見学レポートをアップします。壺屋といえば “南窯(パイヌガマ)” が既に公開されていますが(ただし今はネコのたまり場になっている模様)、現存するもう一つの登り窯の初公開の知らせを聞いたブログ主は、同月9日(金)訪問しその様子を撮影してきました。
参考までに予備知識として、新垣家所有の登り窯は “東ヌ窯(あがりぬかま)” と呼び、現存する登り窯は平成に修復・再建されたもので、かつては2種類ある壺屋焼のなかの “上焼(じょーやち)” を作る登り窯として使用されてきました。読者のみなさん、是非ご参照ください。
・南窯近くにある朽ち果て気味の地図ですが、これが一番わかりやすいので貼り付けておきます。
・壺屋バス停横の格安駐車場を利用し、そこから徒歩数分程度で目的地に到着します。
・国重要文化財「新垣家住宅」本オープンの告知です。
・現在の壺屋は道路がきれいに整備されているのが印象的です。
・目的地である “新垣家住宅” に到着です。
・新垣家住宅の見取り図が公開されていましたが、ブログ主がびっくりしたのが立派なフール(豚小屋兼トイレ)を設置していたことです。明治中期から後期にかけてこれだけの規模のフールを設置できたということは、当時の新垣家はガチの “ウェーキ(金持ち)” だったことの現れです。
・敷地内は “離れ” が入り口と資料館的な役割になっていて、そこを通過して登り窯を見学するルートになっています。
・離れの抜けたところに沈殿池(トーニ)と登り窯があります。
・登り窯です。残念ながら現在は閉鎖されています。
・登り窯は平成21(2009)年から修復作業が開始と記載がありましたが、たしかにアップルパーク駐車場側から見ると、修復場所がはっきりと分かります。(9房の焼成室のうち、上4つは現存、下5つは修復・再現されたもので、明らか焼成室の外観が違います)
・やはり猫がいた(笑)
いかがでしょうか。今回の新垣家訪問により古から現代に続く那覇の歴史を実感しつつ、たまには真面目な地域史の記事作成もいいかなと実感したブログ主であります(笑)。そして次回は(お約束の)ゆるい壺屋地区のグルメスポットを紹介します。(続く)