9月11日投開票(予定)、今月25日に公示の沖縄知事選挙選は、既報通り現職の玉城デニー氏、佐喜眞淳氏、下地幹郎氏の3氏が立候補しますが、今回は当ブログに似つかわしくなく、真面目に県知事選について言及します。
ちなみに当運営ブログが開始(平成28年5月)以来、2度目の県知事選ですが、前回は翁長雄志氏の急逝という非常事態の後に行われた選挙でした。歴史を振り返ってみる昭和53年(1978)と構図が酷似していたので、ブログ主は佐喜眞氏の当選を予想してましたが、ものの見事に外れました。
今回(令和04年)の選挙は公選の歴史(昭和43年以降)では例を見ない構図となっており、具体的には過去最大クラスの経済の落ち込みに対し、有権者がどのような審判を下すかが最大の焦点になっています。
経済の落ち込みは外部要因(コロナ、ウクライナ紛争)のため、現在の沖縄県政の責任ではありません。ただし、それらの危機に対してどのような対策を施してきたかが厳しく問われることは間違いありません。誤解を恐れずにハッキリ言うと、コロナ禍によって人とモノとカネの流れが止まったことが現在の経済不況の元凶なので、その流れを取り戻す、少なくともカネの流れを円滑にすることが県知事選後の県政に求められる最優先課題なのです。
それを踏まえたうえで宮崎政久議員のつぶやきをご参照ください。
【新聞の解説記事を解説すると】
沖縄振興予算が概算要求で200億円減額になった。
沖縄振興に限らず予算は積み上げ方式で決まる。
次年度に向けて積み上げる際に、その予算は課題への対処として適切であるか、従前予算はキチンと執行されているか、成果をあげているか、が問われる。わかりやすく言うと『ちゃんとやってるのか』『結果を出しているか』を毎年度問われるのが予算の審査だ。
国民の税金を無駄に出来ないから『やってるのか』『結果を出しているのか』が厳しく問われる。
玉城県政の最大の課題はここだ。
『ちゃんとやってない県政』
『結果を出していない県政』
それでは沖縄関連予算の積み上げは難しい。
やってない、成果もないとなれば、期待を込めた上積みも難しい。それ故に、沖縄振興予算はドンドン減っていく。
自民党で沖縄応援団を自認する議員が集まる沖縄振興調査会でも、玉城県政への厳しい意見が続いている。
事務局長として厳しい議論を取り仕切って、時に沖縄の立場から反論もし、厳しい中でも県民のため予算確保に奔走した立場からは、
『玉城県政のこれ以上の継続は、今の県民の生活や沖縄の将来にとって危険だ』
と実感している。
正直、少し疲れました。令和04年08月24日Facebook
たかがナイチャー議員の戯言と聞き流すこと勿れ!
一度途絶えつつある人の流れは元に戻すことは難しいけど、カネの流れは政策によって何とかなります。つまり宮崎先生は、玉城県政はカネを円滑に回す業務を怠っていたと厳しく指摘しているのです。
ブログ主も(当然ながら)地域や人間関係のしがらみはあります。それによって意にそぐわない候補者に投票することも度々ありますが、今回は沖縄社会にとっての最優先事項は何かを吟味した上で、
玉城デニー氏には投票できない
と断言できます。
ハッキリいって、辺野古新基地反対は “平和と経済の安定” が前提で初めて成り立つ運動なのです。そして現在の県政は反対運動とコロナ対策と経済政策の何を最優先にするかをはき違えている感が否めません。3つ同時にやるとか唱えてますが、それは不可能と言わざるを得ません。そんな連中にあと4年県政を任せるのは危険と判断しているブログ主でありますが、我が沖縄では “それでも自民よりはマシ” との「反自民」と言う麻薬もどきがまかり通る現実があることも強く指摘して今回の記事を終えます。