【準決勝】第100回全国高等学校野球選手権記念沖縄大会(糸満vs北山)

本日(7月22日)、沖縄セルラースタジアム那覇にて第100回全国高等学校選手権記念沖縄大会のベスト4の2試合が絶賛開催され、第1試合では糸満高校が6-2で北山高校に勝ち、第2試合では興南高校が7-2で嘉手納高校に勝利しました。今回は糸満vs北山の観戦レビューを掲載します。


・糸満高校および北山高校のスタメンです。北山は3番大城(龍)くんと9番の島袋君が3年で、あとはすべて2年生がスタメンです。対する糸満は6番の川満君だけ2年で、あとは3年生という対照的なオーダーになりました。

・北山高校はベスト8の試合で沖縄尚学に勝利しての準決勝進出、そのせいか応援にも気合がはいってました。

・試合は5回裏までは0-0のスコアで、6回裏に一挙5点を追加した糸満高校がゲームを優位にすすめ、6-2で勝利しました。

北山高校の敗因はブログ主が見た限り3つあり、

・4回表1アウト2,3塁のケースでスクイズに失敗したこと。

・6回裏の投手交代が裏目に出て、痛恨の5失点を喫したこと。

・糸満高校に比べてディフェンスが不安定であること、とくに1,2遊間と外野守備。

になります。スクイズに関しては沖縄尚学の試合では3回成功させましたから、この失敗によって攻撃のリズムに影響が出たことは間違いありません。6回裏の継投ミスはベンチの采配ミスと考えられます。3回から登板した2番手投手の球数を数えてみると、3イニング1/3で32球、1イニングに10球前後で、この時点では糸満高校の左打者が機能していませんでした。3番手投手が登板してから糸満高校の打線がつながるようになり、典型的な”継投あるある”になってしまったのは残念です。

今回ブログ主が注目したのが、北山高校のディフェンスの不安定さです。実際に糸満の右打者はセンターから右方向、左打者は引っ張りで露骨に1,2遊間を狙っていました。金城(龍)君(右打者)の先制タイムリーも右方向を狙ったセンター前ヒットです。ディフェンス面を見る限り北山高校はベスト4のレベルではありませんでした。そこを徹底的に糸満高校に衝かれて負けてしまいます。この点が最大の敗因です。

糸満高校は身長は高くありませんが、高い身体能力と体力を誇り、しかもこの試合に関してはゲームプランが完璧に近かったです。唯一の誤算は8回表にエース金城(龍)君の負傷退場で、北山高校に反撃を許してしまったぐらいでしょうか。そのときも負傷退場のロスを最小限におさえ、しかも8回裏に追加点をあげて北山高校を引き離します。申し分のない戦い方です。

大急ぎでまとめましたが、今日の試合に関しては北山高校はすべての面において糸満高校に負けたといっても過言ではありません。ただし2年生中心のメンバーで準決勝に進んだ実績はたいしたものです。今後の沖縄の高校野球において見逃せない存在になることは間違いありません。実に楽しみなチームが出てきました(続く)。