有難迷惑とはこのこと

先月(3月31日)の琉球新報に掲載された記事がネット上で物議を醸していたので、ブログ主もちょっと覗いてみました。『苦難覚悟で沖縄独立も』と題した仲宗根雅則さん(在イタリア、TVディレクター)のコラムで、たしかにツッコミどころ満載の内容でした。あまりの面白さに後世に残したい謎コラムと判断してブログ主が全文を書き写しました。読者の皆さん、是非ご参照ください。

【島人の目】苦難覚悟で沖縄独立も

辺野古移設反対が多数を占めた県民投票の結果を受けても、安倍政権が「基地負担を軽減するため辺野古に新基地を造る」と沖縄を愚弄(ぐろう)する言葉を吐き続けるなら、もはや島はさらなる苦難を覚悟で独立を志向したほうがいいのかもしれない。その場合、沖縄が味方に付けるべきは中国、ロシア、北朝鮮のうち1国。または3国全て。

民意を無視する安倍一強はしょせん独裁体制。毒をもって毒を制する。安倍強権内閣と鋭く対立している今の韓国も沖縄のパートナーになり得る。韓国に「恨の心」がある限り、彼らは沖縄の屈辱も理解するだろう。懸念は沖縄がそれらの「大国」にのみ込まれて、安倍政権下の”植民地”状態を脱して新たに彼らの「植民地」になってしまうことだ。沖縄が中国に於(お)ける「チベット化」を避けるためには、大きな知恵を肝っ玉が必要だ。

幸い沖縄には、大国の間隙(かんげき)を縫って独立を保った奇跡のミニ国家、琉球王国の伝統とノウハウがある。それを生かせば道が開けるだろう。だが沖縄が目指すべきは断じて琉球王国の再興ではない。琉球王国とは何か?それは過去の世界の国々と同様の、未開で野蛮な独裁国家にすぎない。琉球王国の場合は、その上に「ミニチュアの」という枕詞(まくらことば)が付くだけだ。未開の、超ミニチュアの独裁国家が琉球王国である。

沖縄はそんな邪悪な国家体制を目標にしてはならない。独立沖縄は民主主義体制の、貧しくても「明るい沖縄共和国」であるべきだ。個人的には僕は沖縄の独立に反対する立場である。だが沖縄が本気で独立に向けて立ち上がるなら、そしてもしも必要なら、僕はここイタリアを引き払ってでも、故郷の島に移り住み闘いに参加しようと思う。

引用:平成31年3月31日付琉球新報 Web News

上記引用のコラムは各所に予防線を張っているので、実に分りにくい文章になってますが、要するに安倍政権コノヤローと言いたいだけの悪文と見做しても誤りではありません。だから仮に沖縄が独立してもこの程度の知性の人物は「必要とされない」のは間違いないですし、読者の皆さんも過剰反応せずに適当に流せばいいのです。めんどくさいので笑いとばしましょう。

むしろこういう人物が支援すること自体、普天間基地の辺野古移設に反対する人々あるいは琉球独立芸人の方々には大迷惑であって、まさに「有難迷惑」の一言でしかありません。伺った見方をすれば、この程度の人物しか運動に賛同しない現状があるということで、このコラムは新基地反対運動の裏面を明示しているとも言えます。

最後にブログ主が興味を覚えた一節に「幸い沖縄には、大国の間隙(かんげき)を縫って独立を保った奇跡のミニ国家、琉球王国の伝統とノウハウがある」があります。仲宗根さんはおそらく(いわゆる)大交易時代の琉球国を想定していますが、大交易時代=黄金時代という仮説のそのまんま信じているあたりにブログ主は苦笑いを覚えた次第であります。(終わり)