旭琉会抗争 風化させない

今月22日付沖縄タイムス1面に「旭琉会抗争 風化させない」と題した記事が掲載されていました。30年前の男子高校性と2警察官射殺事件について言及していますが、ブログ主が驚いたのはこの案件を “1面トップ” にもってきたことです。

平成2(1990)年11月22日と23日にに発生したこれらの射殺事件とならぶ沖縄ヤクザ史上トップレベルのやらかし案件で、これら事件が契機になり平成4(1992)年に暴対法が施行されたことはよく知られています。参考までに記事一部を書き写しましたので是非ご参照ください。

旭琉会抗争 風化させない

高校生・警官射殺から30年 / 県警、組織の後継争い警戒

1990年の暴力団「旭琉会」の内部抗争で、アルバイトの作業中だった男子高生=当時(19)=が暴力団組員と間違えられ射殺された事件から22日で30年がたつ。翌23日には私服で警戒中だった警察官2人が同じく誤射され死亡した。警察官殺害を指示した実行犯の1人は今なお消息不明で、県警の捜査が続く。一方、昨夏に県内唯一の指定暴力団旭琉會会長だった富永清氏が死去し、トップ不在の状況にあって抗争再燃も懸念されている。(下略)

引用元:令和2年11月22日付沖縄タイムス01面

これらの事件に関して、ブログ主は当時の新聞記事を見たことがあり、機会があれば後日言及しますが、やはり沖縄タイムスが30年前の事件をわざわざ1面に持ってきたかが引っかかります。

実はこの記事を読んでブログ主の頭に思い浮かんだ “ことわざ” があります。それは「桑を指して槐(エンジュ)を罵る(指桑罵槐)」で、主旨は本当に批判したい対象を直接名指しせずに、別の対象を攻撃するというやり方のことです。中国人がよく使う手ですが、ではこの記事に隠された ” 本当に批判したい対象” とは何か。ブログ主は同月11月19日に “不倫の示談、暴力団が仲介” との題字でスキャンダルが報道された国場幸之助議員のことだと直感しました。

なぜこんな手の込んだことをするのか不思議ですが、思うに下地ミキオ氏の自民党復党問題で沖縄一区に動揺が走っていますから、来たる衆議院議員選挙に備えて、オール沖縄陣営の赤嶺政賢議員(共産党・沖縄一区)に有利になるようアシストしたと勘ぐることもできます。ただしこの当て推量はあくまでもブログ主の妄想であって、

沖縄県を代表する一般紙がこんな姑息な手段を使うはずはない

とタイムス社の “良心” を信じるほうがいいかもしれません。

ただし、警察官の殉職案件でも、沖縄のマスコミが積極的(というか完全無視)に “風化” に導こうとする事件があります。それは昭和46(1971)年11月10日のゼネスト時に発生した警察官殺害事件です。同年11月11日の記事を貼り付けますので是非ご参照ください。

なぜ沖縄タイムスは30年前の暴力団抗争による2警官の殉職は “風化させない” と題して報道し、49年前のゼネスト時の警官殉職に関しては “沈黙” を貫くのか。次回はこの点について言及します。(続く)

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