令和04年9月3日から翌10月2日まで、コザしんきんスタジアムをメインに開催された、第72回沖縄県高等野球秋季大会は、2日に行われた決勝戦で沖縄尚学が日本ウェルネス高校沖縄を10ー3で破り、2年ぶり10度目の優勝の結果となりました。そして上位2チーム(沖尚、ウェルネス)は今月22日に開催される九州大会(沖縄)に出場することになります。
ブログ主は今月1日、コザしんきんスタジアムで開催された準決勝2試合(沖尚vs興南、糸満vsウェルネス)の試合を現地観戦、そして今期の参考のために調子に乗って4チームの戦力分析をアップします。高校野球好きの読者のみなさん、是非ご参照ください。
糸満高校(大会4位)
新チームはファーストの西村くんを除く全入れ替えの状態で、中央新人大会進出、秋季大会ベスト4進出は立派な成績です。参考までに新チームの公式戦の成績をまとめてみました。
中央新人大会と秋季大会でウェルネスに負けてますが、ウェルネスは前チームでスタメンを張った2年生が多く残り、チームとしての完成度は糸満を上回っていたので、この成績はやむを得ないと思います。
新チームの糸満高校の準決勝におけるスタメンは以下ご参照ください。
前のチームは川満真投手(3年)という投打に傑出した選手がチームの中心として君臨してましたが、今年のチームは今のところずば抜けた選手は見当たりません。それでも攻守にわたって真玉橋元博先生のポリシーが浸透した強いチームになりそうな感じを受けました。
今年のチームの中心はやはり、左腕エースの前原惺凪君(2年)でしょう。ストレートの平均球速が120㌔前半ですが、投球テンポがいいのでバックが非常に守りやすいのです。たしかに準決勝でも時折守備が乱れましたが、内野陣がミスを帳消しにする好守備を何度も披露しました。それができるのも彼の投球テンポがいいからです。
【高校野球】前原惺凪投手(糸満2年)。ストレートの四球だそうがヒットうたれようがルーティンによる投球テンポが全くといっていいほど乱れがない。ストレートは120㌔台だけど、常時130㌔を投げれるようになると難攻不落の投手になると思う。 pic.twitter.com/2xRkX0nCSZ
— 年齢不詳、特技:歴史マニア(関係者にあらず)日本国籍の宜野湾民&普通の達勃期@あいろむゆうじ (@Ayirom_uji) October 1, 2022
打線は3番を務める前原君と、去年からのレギュラー格である西村心平君(2年)が中心です。ちなみに準決勝4チームのなかで糸満高校のバッティングは特殊で、各打者ともにフライを打つ打撃に専念していたのが印象的でした。ブログ主が見た試合では相手投手の出来がよかったので必ずしもうまくいってるようには思えませんでしたが、それでもフライの数は4チーム中一番多かったですし、夏の打線なら外野の頭を超えていたであろう打撃が3~4本ほどありました。現時点では速球を打ち返せない傾向がありましたが、それは一冬超えて練習試合をこなせば十分クリアできます。
真玉橋元博先生は糸満高校の監督に就任して3年目、隣の沖縄水産や他の強豪チームに比べると人材面で恵まれてるとは思えないなかで、好チームを作り上げる手腕はさすがの一言ですし、攻守にわたってチーム作りの方針が明確なので、今年のトップ3(沖尚、ウェルネス、興南)に肉薄する1番手に上げてもいいかもしれません。それを踏まえての(今後の参考としての)ブログ主の提案です。
1,来年1月に予定されている競技会で最低でも400点はクリアすること。参考までに近年で強打で鳴らした2018年と2019年のチームは400点を軽くクリアしてますし、最低でも前チームの競技会の成績(397点)は超えてほしい。そうすれば速球に振り負けない打線を作り上げることができると思われます。
2,前原、城間両左腕の球速アップは必須。少なくとも平均で130㌔前後は欲しいところ。
3,今年のチームは左腕が2枚と、歴代の糸満チームなかでは珍しい投手編成なので、短いイニングを任せられる右の本格派が1枚いればと思われます。その手の人材が1年にいれば抜擢してもいいかなと。
次回は、準決勝で沖尚に大敗しましたが、三位決定戦で大勝し、面目を保った感のある興南高校を紹介します。(続く)