具志川商業野球部の奮闘を称える記事

本日行われた第93回選抜高等学校野球大会7日目、我が沖縄代表の具志川商業は第2試合で福岡大大濠高校と対戦し、延長11回の死闘の末8-4で敗れました。

今日の試合もTVで観戦していましたが、最大の敗因は福岡大大濠高校の川上陸斗捕手の存在に尽きます。この試合の最大のポイントは10回裏に2番島袋大地君が死球で出塁し、大濠の先発毛利海大投手を降板させた場面です。2番手投手の初球に島袋君が盗塁を仕掛けましたが、それを捕手の川上君が見事刺したのです。

このタイミングで盗塁を仕掛けるベンチの決断、しかも島袋君のスタートは抜群に良かったのですが、それを120点のプレーで阻止した川上捕手。全国レベルのすごいシーンを目の当たりにしてブログ主はTVの前で感動しました。初戦の八戸西とは相手バッテリーのレベルが段違いで、最後まで川上君を崩すことができなかったのが負けに繋がったのです。

具志川商業がここまでの接戦に持ち込めた一番の理由は、10回表まで1イニング1失点に抑え込んだことです。決して2失点を許さないディフェンス力が相手に物凄いプレシャーを与えていましたが、それに対する川上捕手を中心とした大濠のディフェンス力も盤石で、実に見ごたえのある全国レベルの素晴らしい試合でした。

甲子園初出場でこれだけの試合を見せてくれた具志川商業ナインですが、プレーに悲壮感がまったくないのが印象的でした。沖縄を背負ってとか地域のためにとかはいったん置いといて、目の前の相手を倒すことに全振りしていましたが、それはなかなかできることではありません。TVの前で令和の高校生たちの凄さを実感したブログ主であります。

ではなぜ彼らが選抜の晴れ舞台で己の力を100㌫(あるいはそれ以上)の実力を発揮することができたのか。それは余計な劣等感を全く持っていないからに尽きます。つまり

本土と沖縄は対等である

との自覚のもとに、普通にやればできると確信をもってプレーしているのです。そして “沖縄は差別されている” という認識はもはや過去の遺物であり、令和を生きる沖縄県民には”不要” になったと言わざるを得ません。その訳は、

ないものをあるといい続けることによって、無理に劣等感を受けつける

無駄な努力をひらすら繰り返すおバカなことになってしまうからです。

少し話がそれてしまいましたが、具志川商業ナインの大奮闘を目の当たりにして、ブログ主は令和の沖縄県民(とくに若い世代)の前途は極めて明るいと判断して今回の記事を終えます。