本日ブログ主は那覇市辻地区を散策してきました。実は前にも同地区はチェックしたのですが、どうしても気になる点があったので、過去のゼンリンの地図などを参照して本日再度訪れた次第であります。
結論を申し上げると、現在の辻地区はかつての華々しさは感じられず、街全体に”黄昏”を感じざるを得ません。ブログ主が撮影した辻町の現状を紹介しますので読者のみなさん是非ご参照ください。
現在の辻地区を象徴する建物
昭和19(1944)年の10月10日の空襲までは、那覇市辻地区は沖縄一の繁華街および社交場でした。戦後はホテルや料亭などが建設され、復帰後は風俗営業地区として名を馳せます。
ただし現在は風俗営業は衰え、変わりに介護施設がどんどん建設されるようになりました。その一例として、”料亭松乃下”が”特別有料老人ホーム松風苑”に変わったことです。ブログ主は何度か料亭松乃下を訪れたことがあるので、この建物は何度見てもショックを受けます。
・かつて”料亭左馬”があった場所には”特別養護老人ホームつじまち”が建設されていました。
・料亭左馬の名残です。
・”沖縄県辻特浴協会”の建物の横にデイサービスが営業しています。
・”辻市営住宅”の一部が”那覇老人憩いの家”として運営されていました。
・かつての風俗街に徐々に老人介護施設が進出しているのが辻地区の現状です。
昭和の時代の名残を探して
沖縄県立図書館に昭和44(1969)年、昭和52(1977)年、昭和57(1982)年、昭和60(1985)年のゼンリン那覇地図(西部)がありましたので、それらを参照に当時と現代を比較してみました。
・ちなみにこの地図は特別養護老人ホームつじまち近くの掲示板に記載された地図です。
・Google マップもご参照ください。
① かつてこの場所に”料亭ことぶき”がありましたが、いまではその痕跡すらありません。
② かつてこの場所にジャッキーステーキハウスがありました。いまは駐車場になっています。
③ 辻スーパーは健在です。ただし昭和の時代は”右側”にありました。
④ てんぷらの店”辻芳”は昭和の時代から同じ場所にあります。
⑤ 昭和52(1977)年以降と思われますが、この場所に旭琉会の本部がありました。いまは駐車場になっていて建物自体ありません。
・余談ですが、昭和51(1976)年まで旭琉会の本部は那覇市西1丁目15番地にありました。ゼンリンの地図に掲載されています。もちろん現在建物は残っていません。
・いつの間に那覇ショッピングセンターのビルが解体されていてびっくりしました。
偉大なる料亭那覇
町全体が勢いを失っている感がある辻町において、例外的に”料亭那覇”は健在です。
・ちなみに料亭那覇はこういう感じのイメージがありますが気のせいでしょうか(笑)
・昭和25(1950)年11月14日のうるま新報広告です。伝説的な経営者”上江洲文子”さんの名前が掲載されています。
・昭和51(1951)年8月31日付うるま新報の広告です。
那覇市辻地区を散策し終えて、ブログ主は(いろいろ突っ込みどころはありますが)「料亭那覇ってすごいな」と感心した次第です(終わり)。
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