沖縄県立中部病院コロナクラスターの件の続報ですが、本日付沖縄タイムスと琉球新報は県病院事務局が6月2日に中部病院に送ったメールを一面トップで報道しました。
メールの件に関して今回は言及しませんが、沖縄タイムスにおける中部病院の案件と吉住啓作沖縄県総合事務局長のニュースの取り扱いが極めて興味深かったので前回同様に当ブログで紹介します。読者のみなさん、是非ご参照ください。
補足として吉住啓作沖縄県総合事務局長のニュースは沖縄タイムスが先行(7月2日)し、翌3日に琉球新報も報じる流れで、いわゆる沖縄タイムスのスクープ案件と言っても過言ではありません。その点を踏まえて本日付沖縄タイムスの1面と27面をご参照ください。
・本日の1面です。青囲みが中部病院コロナクラスターの記事で、赤囲みが吉住啓作沖縄県総合事務局長の記事です。紙面編成からもお分かりの通り “中部病院コロナクラスター>吉住啓作沖縄県総合事務局長の記事” の比重になっています。
・同日2面です。読者の目につきやすい場所に中部病院の記事を掲載しています。
・26面と27面です。記事の配置から明らかに “中部病院コロナクラスター>吉住啓作沖縄県総合事務局長の記事” に重点がおかれています。
ほか目立った点を挙げると、吉住啓作沖縄県総合事務局長の記事は記者の署名があることです。沖縄タイムスとしてはスクープ記事として取り扱っているのは分かりますが、残念ながら余りにもタイミングが悪すぎました。
スクープ記事を提供した阿部岳編集委員、城間陽介記者は内心悔しい思いをしているかもしれませんが、総合事務局長の公私混同疑惑よりも県による情報隠蔽疑惑のほうが “重大案件” なのは間違いありませんので、タイムス編集局の判断は妥当と思われます。
ここからはブログ主の邪推になりますが、中部病院コロナクラスターにかかわる情報隠蔽疑惑に関して沖縄タイムス・琉球新報ともに優秀な記者を配置して報道しているはずです。前日の琉球新報の署名記事(明真南斗・大嶺雅俊記者)に目を通すとよくわかりますが、権力による情報隠蔽(の疑い)というマスコミにとって最も忌むべき案件には優秀な人材を充てて対応するのは当然かと思われます。
そうなるとマスコミによる権力の監視をお題目のように唱え続けている人物が中部病院の案件から外されているのは不自然に思いませんか。
沖縄タイムス社内における阿部岳編集委員の(本当の)評価が今回の報道でうすうす感じ取れた
のはブログ主の妄想だと思いつつ、今回の記事を終えます。