明日(18日)から、第95回記念選抜高等学校野球大会(以下センバツ)が絶賛開催予定ですが、今回は我が沖縄代表、そして九州チャンピオンである沖縄尚学(以下沖尚)のセンバツ展望について調子に乗って語っていきたいと思います。
ただし、沖尚のくじ運が極めて悪く、初戦(18日)が大垣日大(岐阜)、勝ち進むと二回戦(24日)がクラーク国際(北海道)、そして三回戦がおそらく東海大菅生(東京)が予想され、実は3チームとも大会を代表する(であろう)好投手を要するチームなのです。なので、厳しい見方をすると、沖尚は1~3回戦のどこかでコケてもおかしくない厳しいシードに入ったと言わざるを得ません。
※ちなみに、3チームを撃破すると、ベスト8で大阪桐蔭との試合が予想されます。
今年の沖尚は公式戦のデータをチェックすると、間違いなく攻撃型のチームです。
大雑把に説明すると、今年のチームは1番知花くんがチャンスメークをして力のあるクリーンアップで加点、続いて下位打線がしぶとく出塁して、知花くんで返すという理想的な打線の二段構えになっています。この構造は2014年のチームと同じですが、当時のチームOPSが0.79なので、打線の破壊力では間違いなく今年のほうが上です。
打線の二段構えについてですが、秋季大会および九州大会を現地でみた限り、知花くんの前後を打つバッター(大城和平君、佐野春斗君)の渋い働きが目につきましたが、上記のデータにも反映されていて、二人合わせて21個の犠打を決めてます。それゆえに、センバツ大会でも知花君をサポートする前後のバッターの活躍が沖尚快進撃のカギになります。
打線については、沖尚の過去最強レベルの強打線といえるかもしれませんが、見逃せない弱点もあります。それは秋の公式戦では左打者が不振を極めていた件です。川満渚生(三塁手)、玉那覇世生(左翼手)の両選手(左打)は、前チームからのレギュラーですが、練習試合も含めた成績が右打者に比べると明らかに劣るのです。秋の公式戦では左打の東恩納君が打撃面でもブレイクしていたので目立った弱点にはならなかったのですが、センバツ本番で勝ち進むには川満、玉那覇選手の復調が条件になるかと思われます。
投手データについては、大垣日大、クラーク国際、東海大菅生の3チームも含めてチェックしました。なお、大阪桐蔭については、沖尚がベスト8に進出してから改めて言及する予定です。
このデータを作成して、ブログ主的に驚いたのは、東恩納蒼君(沖尚)の投手成績の優秀さです。特に、K/BBが3.83という優秀な数値をマークしたのは凄いの一言です。ちなみになぜビックリしたかというと、ブログ主が現地で東恩納君を見たときは、打たれるか抑えるか、そして球数が多い投手という印象があったからです。(変化球主体で球数が多い点は沖尚の比嘉監督も指摘していました)。
ただし、他3チームの投手成績も優秀なものがあり、特にクラーク国際の新岡投手の成績は沖尚に匹敵するものがあります。なので、沖尚がコケるには、2回戦の可能性が高いと思われます。
もしも、沖尚が勝ち進むには、条件はただ一つです。それは
先発投手を早めに引きずりおろす
これしかありませんが、3チームの先発投手は完投能力も備えています。しかも、沖尚は東恩納君が先発するのは2試合と予想されるので、やはりこの3チームのどこかでコケる可能性が否定できないのです。
もちろん勝ち進む可能性もあります。それは練習試合も含めた新チームの勝敗をチェックしたところ、沖尚が一番勝率がいいのです。それはつまり、選手層が一番厚いことを示唆しており、トーナメントで勝ち進むには重要なファクターであることは言うまでもありません。
いかがでしょうか。ブログ主的に調子に乗って展望を語ってみましたが、優勝候補に相応しい堂々たる戦いぶりを沖縄県民に披露してほしいと願いつつ、今回の記事を終えます。