今月21日、ブログ主は読売ジャイアンツのキャンプを見学するため沖縄セルラースタジアム那覇を訪れました。その際に「読売ジャイアンツは首里城の再建を応援します」のポスターが貼られているのが目に留まりました(サムネイル画像参照)。
同月14日、原辰徳監督そして県内出身者の2選手(與那原大剛投手、大城卓三捕手)が那覇市役所を訪れて義捐金(300万円)を寄付したニュースを聞いてましたので、沖縄でキャンプを張る球団が首里城再建に一役買っていることに対し一県民として大変うれしく思った次第であります。
数日後にブログ主は沖縄県立図書館に立ち寄りましたが、その際に目に留まったチラシがあります。写真をアップしますので読者のみなさん是非ご参照ください。
これにはブログ主もちょっと驚いたのですが、不屈館の館長、支援者および来館者は首里城を「王と王族による搾取の象徴」と看做していません。むしろこのチラシからは主義主張を超えて首里城再建に尽力したい内村千尋館長の強い想いを感じることができます。
以上2つの事例から、現在沖縄県における首里城再建のムードを感じ取れると思われますが、ではなぜ県民は再建の流れを支持するのでしょうか?それはこれまでの首里城公園の運用実績を多くの県民が高く評価しているの一言に尽きます。火災焼失の原因究明が不十分であるとの批判はありますが、再建したいというムードはもはや何人も抗う術がないほど社会に充満しているのが実情です。その傍証として寄付金の集まりを見るとお分かりかと思われます。
半年弱で20億円以上の寄付金が集まった
令和元(2019)年12月24日付琉球新報によると、
首里城再建に向け、県や那覇市、県内マスコミ10社に託された寄付金が23日までに21億1792万円に達し、20億円を超えた。10億円は11月21日までに突破しており、1カ月程度でさらに10億円以上積み上げた(下略)。
とあり、那覇市のホームページを参照すると現時点で463,950,876円、沖縄県庁のホームページによると1,212,139,828円の莫大な寄付金が寄せられています。しかもこの寄付金まだまだ増えそうな勢いです。
参考までに辺野古基金はホームページを参照すると、2月15日時点で729,747,298円の寄付を集めています。平成27(2015)年5月から開始して5年弱で7億強の寄付を集めたわけですが、そのお金の流れが完全に首里城のほうに向いてしまい、もはや誰にも止めることができません。
県民が首里城再建でひとつになった
寄付金の集まり方だけで判断するのは早計かもしれませんが、首里城火災は結果として沖縄県民の意思をひとつに纏めることに成功します。政治的、社会的立場を超えて一致団結してひとつの事業を遂行する流れが発生したわけですが、これは故翁長雄志氏が目指したオール沖縄の理念そのものです。つまり首里城火災は結果として
本物の”オール沖縄”を誕生させてしまった
のです。そうなると”元祖オール沖縄”は組織としての活動そのものが厳しくなります。しかも間の悪いことに豚コレラ案件と新型コロナウィルスの影響で県内の経済の雲行きが極めて怪しくなってきたのです。誤解を恐れずに言えば、
彼らを見切る絶好のタイミングが到来した
のは間違いありません。そしてブログ主は県内2紙(沖縄タイムス、琉球新報)がこれを機にオール沖縄を見捨てるのではと予測しておりますが、それについては次回の記事で言及します。
【参考リンク】
首里城火災復旧・復興支援寄附金の受付について – 沖縄県ホームページ
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