りうきうの闇深な話 – 性的被害、社会運動でも……

今回は、令和3年(2021)9月28日付琉球新報DIGITALに掲載された “性的被害、社会運動でも・・・寝室侵入された女性 「ほとんど泣き寝入り」” から、今月13日付沖縄タイムス02面に掲載された “セクハラ発言を謝罪 / 翁長氏、事実認め女性に” に至る流れをまとめてみました。

この案件は、琉球新報社が10月13日をもって記事を削除しています。実は “記事全文” の複写には成功しましたが、新報社が削除した “意図” が分からないため、(念のために)那覇市長選が終わるまで非公開とします。その代わりにブログ主なりに経緯をまとめてみましたので、読者のみなさん、是非ご参照ください。

〈登場人物〉

・団体メンバー(男性)

・広場にいた別のメンバー(男性)

・(被害にあった)女性

・宿泊者

・専門家(女性)

〈事件の概要〉

平成30(2018)年1月、県内の(社会)運動団体の宿泊施設広間が事件の舞台。そこで女性が団体メンバー(男性)から性的嫌がらせを受けた。

・広場にいた別のメンバーは傍観。

・最終的に宿泊者(性別不明)が止める。

・その後、女性は専門家と通じ、団体に謝罪と対応を強く求める。

・同年3月、専門家を招いて同団体でセクハラに関する勉強会を開催。

・同年4月、女性の求める形で(男性からの)謝罪文を宿泊所に掲示。

・団体メンバー(男性)は団体から脱退(脱退時期は不明)

・同年7月、セクハラ防止用ガイドライン、及び相談窓口を設置。

・団体は謝罪文のなかで、宿泊所での飲酒自粛も取り組みの一つに挙げたが、8月には来訪者とメンバーらの間での飲酒が発覚。

・ここで女性はブチ切れ(ブログ主意訳)。

〈その後の展開〉

・令和3年9月28日付琉球新報において ”性的被害、社会運動でも…寝室侵入された女性「ほとんどが泣き寝入り」” と題した記事が掲載される(DIGITAL版は会員限定記事)。記事内で女性は、社会活動の場におけるセクハラの実態は「運動をつぶしたくない」「運動体の分断につながる」との理由で被害者たちは口をつぐませていると告発。

・令和4年3月8日付琉球新報8面において、女性が事件について “沖縄の性差別問題 / 「女たちの自由」発信を” と題した署名記事を投稿。この記事の中で、「団体メンバー(男性)→沖縄の政治家」と表記が変わり、当事者が読めば誰の仕業かわかる文章構成になっている件。

・同年8月22日、オール沖縄推薦で那覇市長選挙に出馬するため、沖縄の政治家が沖縄県議会議員を辞職。にもかかわらず、彼は玉城デニー氏の応援もしないし、当選当日、選挙事務所にもいなかったらしいとの噂がネット上で流れる。

・同年9月19日、ツイッター上で不穏な投稿が掲載される(翌日アカウントが削除される)

・同年10月13日、沖縄タイムス2面に沖縄の政治家による過去のセクハラ言動に関する記事が掲載される。ここで初めて

団体メンバー(男性)=沖縄の政治家=翁長タケハル

であることが発覚。

※数多くの新聞史料を取り扱ってきたブログ主にから見て、点と点がこれほどキレイにつながる事案は、極めて異例(笑)

・同日、沖縄タイムスプラスで一部記事が削除される。

「AV女優に似ている」那覇市長選に立候補の翁長氏、セクハラ発言の事実認める「女性に謝罪した」

いかがでしょうか。時系列でまとめてみると、改めて気が付いた点が3つあります。

1,平成30年にセクハラ騒動が起こり、その後謝罪文提出の期間を考えると、翁長雄志氏をはじめ、当時のオール沖縄のコアメンバーはこの騒動を知っていた可能性が高く、しかも翌2月4日には名護市長選という(オール沖縄にとっての)一大イベントがあり、その前月に彼はやらかしてしまったこと。

2,事件から3年後の令和3年と、翌4年に事件についての記事が掲載されてます。これはつまり、対象の社会団体の実態が変わっていないと女性が判断しているからです。

3,ブログ主にとってはこの点が一番の衝撃でしたが、令和3年の記事に登場する専門家とは

何と、高里鈴代さん

です。事件の後処理として、被害者女性と高里さんは極めて筋の通った対応をします。それに対する団体のダメっぷりは改めて言及する必要はないと思われますが、一連の流れを整理すると、女性が「だから沖縄の男はダメなんだ」と怒り悲しむのも理解できます。

というか、高里さんが介入した事実は非常に重く、

翁長タケハル氏は何をやらかしたんだ?

と思わず大声で突っ込みそうになったブログ主であります(終わり)。