今月1付琉球新報発 “米兵が記者に銃口を向けた” 案件は、7日の本日もブログ主にネタを提供する “神コンテンツ” になっています。そして今回は沖縄タイムス社がこの案件はどのように報じてきたかを検証します。
前にも言及しましたが、この案件に対するタイムス社の報道姿勢は、よく言えば冷静 、悪くいえば “冷たい” 態度で、琉球新報の報道姿勢との隔たりの大きさが目につきます。具体的には報道回数が4回と(意外にも)少なく、記事の配置も目を凝らさないと分からない程の小さな扱いなのです。
時系列で(両紙の)比較検証を行ないましたので、読者のみなさん、是非ご参照ください。
令和4年4月2日
前日1日の記事がネット上で炎上騒ぎを起こした影響か、琉球新報は1面と25面で “米兵が記者に銃口を向けた” 案件を大々的に報じています。
だがしかし、同日の沖縄タイムスは2面に小さな記事を掲載しただけです。この時点で明らかな “温度差” があります。
令和4年4月4日
琉球新報は前日3日の社説で “米兵が記者に銃口を向けた” 案件を批判し、4日の記事で松野博一官房長官のコメントを(小さめに)掲載しています。本来ならこの時点で “幕引き” となってもおかしくない流れはあります。
対する沖縄タイムスは4日の1面〈大弦小弦〉のコラムで言及したのみ、他では一切取り上げていません。
令和4年4月5日
琉球新報は、前日4日の知事の記者会見の様子を大々的に取り上げています。だがしかし知事のコメントによって新報側は “引くに引けない立場” になってしまった感は否めません。
だがしかし、沖縄タイムスの取扱いのあまりの小ささにはじわじわきます(同日2面)。
令和4年4月7日
琉球新報は(同案件における)城間幹子市長の定例会見の記事を25面の目立つ位置に掲載してます。
対する沖縄タイムスは同日2面で米粒のような小さな扱いです。
参考までに沖縄タイムス記事全文を書き写しましたのでご参照ください。
記者向け銃口「許しがたい」
那覇港湾施設(那覇軍港)で米軍の訓練を撮影していた琉球新報社の写真記者に対し兵士が銃口を向けたとされる問題で、那覇市の城間幹子市長は5日の定例会見で「写真を見ると兵士と記者の目が合っている。非武装の市民に銃を向けるのは許しがたい」と批判した。
引用:令和4年4月7日付沖縄タイムス2面
“米兵が記者に銃口を向けた” 案件における沖縄タイムスの態度は、太字で示したように「~とされる」との扱いで一貫しています。しかも7日に至るまで、読者の声としてこの案件の投稿が掲載されていません。
おそらくこの事件を紙面で厳しく “ファクトチェック” することはないでしょうが、紙面を具にチェックすれば沖縄タイムスの本音が見え透けてくるのがお分かりかと思います。ちなみに本音と思われる記事は同月6日1面に掲載されてましたので、読者の皆さん、是非笑ってやってください(終わり)。
新聞に注文 ! / 春の新聞週間
正しい報道 心がけて / 謝花喜一郎さん(64)前副知事
毎朝読んでいる。特に企画部長の時は所管事項が多く、例えば離島振興の中には経済も福祉分野も含まれる。1,2面だけでなく、地域の話題が載っている地方面にも目を通し、きめ細かい情報を得るようにしたい。沖縄に地元紙が2紙あるのは、県民の情報への意識の高さであると思う。
一方、記事の中には記者のシナリオ、ストーリーに寄ったものもあると思う。
行政は事実と異なることは発信できないが、言えないこともある。そこを引き出して書くのが新聞の使命かもしれないが、本来の趣旨と異なって伝わってしまうこともある。報道は知る権利を支える重要な役割がある。影響力を考慮し、これからも正しい報道を心がけてほしい。(浦添市)