
今回から複数回にかけて新二年生の逸材を紹介しますが、初めに紹介したいのが “いかにも興南の左腕” の好投手、後藤葵季くん(興南2年)です。この投手はとにかく打ち辛い、後から球が飛んでくる錯覚の左腕はブログ主も始めた見た感があります。
とはいっても投球スタイルはオーソドックスで、ストレートでも変化球でもカウント稼げますし、右打者・左打者の苦手もなさそうです。しかも去年秋は120㌔前半と聞いていた球速が、アベレージ120㌔後半、最速132㌔までアップしていました。新2年生としては申し分ないレベルですので、読者のみなさん、是非ご参照ください。
・2回裏の投球練習です。一見してタイミングが取りにくそうな投球フォームであることが分かります。
・次に紹介する動画は、東成くん(宜野座3年)とのマッチアップです。今年の宜野座で最もセンスある左打者が、なすすべなく三振に打ち取られるシーンには驚かされました。左バッターが後藤君を打ち崩すのは無理じゃねとすら思った次第です。
・次は右バッター(3番上原くん)とのマッチアップですが、2球目の甘い球を打ち損じているんです。タイミングが微妙に取りにくいんでしょうね。
・そして4番漢那くんとのマッチアップです。前の打席で特大の長打を打たれていますが、この打席は見事三振に打ち取ります。
いかがでしょうか。今や興南の実質的なエースといっても差し支えない後藤君ですが、決勝戦では右打者に打たれているんですよね。ブログ主が見た限り左右打者の苦手はなさそうだし、ストレートを両サイドに丁寧に投げ分けていましたが、理由はおそらく「チェンジアップを投げていない」ことかと思われます。たしかに現代の左投手のトレンドから少し外れていますが、この投手は「タイミングが取りにくい」という長所が際立ってますので、無理に変化球を覚える必要はなく、ストレートのアベレージを上げることに専念したほうがいいのではないでしょうか。
平均球速が130㌔前半あたりになると難航不落の左腕、とくに左打者には絶望的な存在になるでしょう。それぐらいのポテンシャルを秘めた投手が、今年に夏の県予選で沖尚やエナジック相手にどのような投球を見せてくれるのか、いまから楽しみでしょうがないブログ主であります。(終わり)