ソ連の裏と表

令和2(2020)年元日から当ブログらしくいきなりエグい記事を提供します。昭和32(1957)年4月29日から沖縄タイムス夕刊に計15回掲載された金城五郎著『ソ連の裏と表』の全文をアップしました。

著書は昭和16(1941)年からハルビンの特務機関に勤務したロシア語が堪能な官吏で、昭和20(1945)年にソ連軍によって逮捕され、その後なぜか戦犯として11年間ソ連国内に収容された経歴を持ちます。昭和32年4月から沖縄タイムス紙上でその体験談を掲載するのですが、ブログ主が最初この史料に目を通したときにはあまりの内容に絶句せざるを得ませんでした。

今回は計15回の掲載をすべて原文で書き写しました(ただし明らかに誤字は訂正し、つぶれ文字は無理に補正せず●表記しました)。総文字数1万5千あまりの大作ですが、ソ連の実態を理解する上での貴重な証言ですので、読者の皆さんぜひご参照ください。

ソ連の裏と表 ⑴ – 背筋を走る恐怖の追憶 平和と自由のために綴る

ソ連の裏と表 ⑵ – 陰の声…第二の農奴制 – 極右と極左は同じ結末

ソ連の裏と表 ⑶ – きりつめた市民生活 – 肉や砂糖はめったにない

ソ連の裏と表 ⑷ – 全能の共產党に盲從 – 皮肉な声”一切の自由から解放された”

ソ連の裏と表 ⑸ – 形ばかりの交戰の犠牲としては – 余りにも不当な戦犯

ソ連の裏と表 ⑹ – 廣き門は”監獄” – お互にコワイ・政治的警戒心

ソ連の裏と表 ⑺ – 不思議な監房の解放感 – 自分の煙草を吸って他人に礼をいう

ソ連の裏と表 ⑻ – 取調べは役人まかせ – 一片のパンに千秋の思い

ソ連の裏と表 ⑼ – 中継監獄と囚人列車

ソ連の裏と表 ⑽ – 走り続ける囚人列車 – 終着駅は墓場あるのみ

ソ連の裏と表 ⑾ – 强制労働所

ソ連の裏と表 ⑿ – 政治犯は特殊収容所 – 昔は人も住まぬ大雪原

ソ連の裏と表 ⒀ – ”物言えば唇寒し”反党に問われて流刑の徒

ソ連の裏と表 ⒁ – 作業が惡いと減食 – ロシア人は塩漬魚が好物

ソ連の裏と表 (終) – 國民は騙され通し – お得意は資本主義誹謗