10月18日、沖縄県東村高江における機動隊員の「土人発言」について思ったこと。

まずは沖縄タイムスがネット上で公開した動画をどうぞ。

上記の動画からも分かる通り、起動隊員は明らかに「土人が(怒)」と捨て台詞を吐いています。動画でしっかり撮影されてしまったため、言い逃れができない過失であることは間違いありません。

今回の件では機動隊員は2つのミスを犯しています。

1つは公人として不適切な発言を行ったことです。機動隊が配備される地域は物騒かつ極めて厳しい職務であることを承知の上で、今回の発言は大きなミスであったと言わざるを得ません。私人の発言と違い、公的任務に就く人の発言は、自己責任の範疇を超えて組織全体に大きな影響を与えてしまうケースがありますが、今回がまさにそのパターンで所属している(と思われる)大阪府警に対して多大な迷惑をかける結果になってしまいました。この点は極めて残念としか言いようがありません。

もう1つのミスが極めて重大で、

“土人” を侮辱したことです

高江に集結している(自称)市民活動家は(ブログ主が知っている限り)贔屓目にみても純粋さを感じません。典型的な独りよがりの正義を振り翳し、違法行為は平然と行い、地元住民とトラブルを起こしても平然としている人たちです。不純を凝縮した人たちの集まりと言っても過言ではありませんが、こういう人たちと世の中の土人を同一視する発言を行ったことは見逃すことができません。

高江の活動家と同じ扱いを受けたということは、

世界中の土人たちに対する最大級の侮辱

であり、土人たちが暴言を吐いた隊員が所属すると思われる大阪府警に対して名誉棄損で集団訴訟を起こしても不思議ではありません。これほどの屈辱は他では考えることができず、土人たちの精神的苦痛は察するに余り有ります。

警察が謝罪するのは沖縄県民に対してではありません。世界中の土人に対して公式に謝罪するべきなのです。

今後このような侮辱行為を行わないよう大阪府警は再発防止に努めなければなりません。

それと今回の事件で痛感したことは、沖縄タイムスや琉球新報など既存のマスコミが従来独占してきた情報発信する力の低下です。ブログ主の個人的な体験ですが、平成16(2004)年8月13日の午後に発生した沖縄国際大学におけるヘリ墜落事故において、主は事故発生から15分以内に知人からの携帯通話で知ることができました。この時初めて誰でも簡単にリアルタイムに情報を発信することのできる社会のすごさを実感したのですが、それから12年、現代の情報発信力はものすごいの一言です。

既存のマスコミが発表しない情報がインターネットを経由して瞬時に発信できる状態は、明治26(1893)年に琉球新報が誕生して以来初めてで、既存のマスコミが100年以上独占してきた情報発信の権利に対する重大な脅威と言っても間違いではありません。それ故に既存のマスコミのネット嫌いは紙面等からも薄々感じとることができますが、本当の理由は情報発信の特権が侵害されることによる恐怖感の現れなのです。

現代社会は膨大な情報がインターネットを経由して瞬時に飛びまくっている状態です。それ故に自分の思想信条に反する情報は徹底的に遮断するが強まってしまい、自発的に自分の殻に閉じこもっている現代人の如何に多いことか!高江の活動家達が典型的な例でしょう。予想を遥かに超える情報を処理するだけの能力が現代人にはやはり不足しているのかもしれません。自我を守るためにはやむを得ない行動とも言えます。

自分の殻に閉じこもる傾向が強いということは、既存のマスコミから見ると新規の購読者を獲得しにくい環境そのもので、実に忌むべき状態なのです。そうなると既存の購読者が喜ばない情報を徹底的に報道しない方針で情報を発信せざるを得ません。そして既存のマスコミが発表しない情報は別の発信者が瞬時に配信するという負のスパイラルが止まらない状態になり、結果として現在の購読者が離れたら一貫の終わりです。そして全国紙ではその傾向が顕著に表れているのです。

沖縄の既存マスコミもまさに負のスパイラルに突入していることを実感します。それ故にブログ主は「沖縄マスコミを正す」という発想はありません。実際にマスコミにそんな体力はありません、もはやゆっくりとフェードアウトするのを見守るのみで、おそらく最短で10年後にはその傾向が顕著になるでしょう。その時に「基地問題」なんて知らん顔して社会に媚びるような記事を量産するようになって初めて批判すればいいのです。(終わり)